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ダブルブレイン  作者: 84
1/1

/1 二つの人格

思いついたことを書きなぐっただけなので意味不明なところや矛盾してるところがあるかもしれませんがそれでも良ければどうぞ。

 夜の公園は電柱の明りと月明かりしかささない。


「そんなあなたにコレ!」


 後ろからそんあ声が聞こえた。若い女のようなまだ幼さの残る高い声が。


幻聴だろう、ほっておこう。


声は続ける。


「なんとこの商品を飲んで簡単設定を済ますだけで二つ目の精神を作れちゃいます!」


 ほうほう、それは便利だな。無視無視。


「今なら初回特典でワタクシがチュートリアルの解説役を買って出ます!」


 そうか、それなら使えないヘルプしかなくても少しは安心だな。


「是非、わが社の『ダブルブレイン』を!!」

 

 

 

 ダブルブレイン。


 聞いたことなどない。


そのはずなのに何故か俺はその名前に覚えがあった。 

 

 

 振り向きまいと思っていたがここで折れてしまった。


「…そんでその商品ってのは……ぇ…?」


 振り返ったその先にいたのは俺と同年代くらいの女の子だった。


おそらく彼女の学校のものであろう制服に身を包み俺を下から見上げてくる。身長は頭1つ分以上離れていた。


 長いストレートの髪に小さい体、制服らしきブレザーは偉くかわいらしいどっかのアニメの制服みたいだ。スカートは短いけど糞ビッチのようなワカメちゃん一歩手前ではなく俺好みの実にいい長さだ。いかん、考える方向がそれた。


「…ちっさいな……」


 話を戻そうと思ったのによりによってそれはないだろ俺。


「そ、それは言わない約束でう!」


 噛んだ。


「……」


「……」


 なんで夜中の公園で女の子と向き合って黙りこまにゃいけないんだ。告白シーン?


「で、」


 沈黙に耐えられなくなった俺が口を開くと


「いいから来てください!」


 女の子が俺の手を掴み宙を仰いだ。


 釣られて俺も空を見上げる。


今日は満月か。引き籠ってると空も見やしないからな。


 その時視界いっぱいに広がっていた夜空は一瞬ブレて元に戻った。なんだ今のは?


「さぁ行きましょう!まずはあなたのおウチからです!」


 女の子は手を掴みずんずんと歩き出した。


訳が分からないまま俺は元来た帰路へと引っ張られていく。


「ちょっと待て、さっきのはなんだ?一瞬しかいがブレたのはお前にせいか?」


「いいから来てください!家に着いたらお話します!」


 もうなんも聞いちゃくれねえや。諦めて家まで歩くか。


「我が社が今回おススメするのは“二つ目の精神”通称ダブルブレインです!」


 家に着くなり俺に聞きもせず俺の部屋まで押し入りベッドに腰掛けて話し始めた。無警戒だな。あと意外とわがままだコイツ。


俺は椅子に腰かけて話を聞いている。次はもっといい背もたれのものにしよう、背中が痛い。


「さきほども言った通り設定をしてこの商品を飲み込むだけであなたは二つ目の心、人格を得る事ができます。俗に言う二重人格です!」


 最近の若いのはぶっ飛んでますおじい様。


「お前正気か?人工的に人格なんか作れるわけないだろ、ましてやそんなおもちゃみたいなのを飲み込んだくらいで」


 彼女が差し出したものは1cm四方ほどの白い立方体だった。


 どうみても角砂糖だ。

「これにあなたが自分の行動パターンや思考パターンを書きこむことであなたのもう一つの心を生み出すんです!これはいわゆる『きおくばいたい』です」


 なぜか俺の頭の中では今の『記憶媒体』の部分が平仮名表記された。


「じゃあやってみせてくれよ、その書き込みって奴を。まさか2ちゃんに書き込むみたいにするとか言うなよ」


「にちゃんってなんですか?」


「……」


 コイツはニュースや新聞を読まないのか。パソコンやケータイのインターネットもしないタイプだな。


「…まぁ、それはいい。それよりチュートリアルとやらを見せてみろよ。全く信じてないけどな」


 少し興味がわいたのも事実だがさっきからコイツの姿が扇情的すぎて息子が元気になってきてるのが事実だ。始めの方はベッドに腰かけていたからいい物の途中から俺の部屋を漁り始めた。別に見られてマズイものは(あまり)ないが問題なのはそのスカートだ。


 コイツは屈んでものを見ることを知らないのか腰より低い位置を漁るときに足を曲げずに上半身だけを曲げて棚をのぞいているのだが…。まぁつまり短いスカートから中が見えちゃってるんだ、かわいらしいストライプが。


 当然だが俺も男だ。同じ年頃の女の子の下着を見たら体の一か所に血が溜まるのも普通の脊髄反射だろう。いい眺めだ。


 しかしこのままでは俺が立ち上がれなくなってしまう。それだとまた手を引っ張られたりしたら俺は自室で恥を晒す羽目になる。


 とゆう訳で早く本棚の下の段を見るのをやめて尻を別の方に向けて欲しいのだが。


「む、今度はやけに食いつきますね。いいでしょう!見せて差し上げます!」


 一瞬邪な考えが浮かんだがそれは今さっきの縞々のせいだ、別によこしまと縞パンをかけたわけじゃない。


「ポチっとな」


 古めかしい擬音を発しながら立方体の角を人差し指で押し込んだ。


 隙間風のような音とともに世界がブレ、俺は思わず目を閉じる。


聞こえるのは耳元を流れる風の音と彼女の小さな声だけだった。

 

 

 

 少しして風が収まるとそこは日の昇った俺の部屋だった。


 さっきまで薄暗かった室内には早朝の朝日が差し込んでいた。


「なにがどうなってんだ…」


「シュミレーションモードに移行しました」


 得意げな顔をして胸を張るが小さいのでむしろ哀れだ。


「今失礼なこと考えましたね!?」


 お前はエスパーか。


「で、俺はどうすればいいんだろうか」


「簡単です。これは簡易モードなので一通りあなたのシュミレーションを済ますだけで簡単に人格設定完了です!」


 具体的にどうするのか知りたいんだが。


「パターンを設定するだけです。『朝起きたらまず顔を洗う』とか『かわいい女の子にはとりあえず声をかけてみる』とかそんなんです」


「後者はねーよ」


 とりあえず俺の行動パターンを決めればいいと。


「じゃあさっさと行こうぜ。時間掛かりそうだしな」


 部屋のドアを開けて彼女を外へと促す。


「そうですね、行きましょう。でもそんなに手間取りはしませんよ?」


 そうかい。それは良かった。


 俺もこんなインチキ通信販売みたいなのに構ってられないからな。早く済まそう。


 言われた通り学校まで来た。


 何故?


「学生さんが一番活動するのは学校です。なので重要性も高いのです」


 なるほど。


「とゆうことでまずは校内での主な行動パターンを10通りほど決めたいと思います」


「了解」


 そう言うなり校舎へと走り出すんだからせわしねえな。置いてくつもりか。

 

 

 

「まずはここです」


 そう言われて立ち止ったのは俺の教室の前。いつもなら陸上部あたりが朝練をしているのが見えるがこの世界には誰もいないらしく校庭に人影はない。つうかこれって二人っきりか。いかん、邪念が。


「あなたは今この教室に入ろうとしています。さぁあなたはどのように教室に入りますか?」


 俺が自主規制な想像に至ってる間に質問されちまった。さて、どうしよう。


「そうだな、普通にやってもつまらないから派手な登場でもさせるか」


 あごに手を当ててわざとらしく考えにふけってみる。


普段声も掛けず、掛けられない俺とは全くの別人にしよう。その方が面白そうだ。


 俺は彼女に向き直ると、


「近くの女子のお尻にタッチしながら気さくに登場という設定で」


 こっちでなら夢見てもいいだろ?


 それを聞いて一瞬目を見開き、そしてジト目で見上げてくる。


「意外とえっちですね……」


 うっせぇ、俺だって思春期の下半身で動くような学生さ。


 どうせ戯言に付き合ってるだけだ。


だったらコイツの赤面くらい見てもいいだろう?


 だがコイツは軽いセクハラ発言にも動じずどこからか取り出した電卓みたいな機械に何やら打ち込むと教室の戸を開けて中に入った。


キョロキョロと周りを見渡して最後に俺に向き直る。


「結構広いですね。これならあなたに見つかった女の子たちも少しは抵抗できそうです」


 悪戯染みた顔してそんなこと言いやがる。俺は変質者か。


廊下で突っ立ってるのもなんだから教卓に腰かけて話を続けた。


「それで次は?このペースでいくつ質問に答えればいいんだ?」


「あと1000個くらいです」


 どこが手短だ、おい。


「冗談ですよぅ。真に受けるなんて意外と子供ですねぇ〜(にやにや)」


 イタズラが成功して喜ぶ子供みたいな無邪気な笑みしやがって。今晩のおかずは決定だな。


 こんな感じにグダグダと学校中を練り歩き質問攻めが終わると辺りはビルの隙間に落ちていく太陽の光で紅く染まっていた。ひさしぶりに見る夕日に俺が感慨に浸っているとコイツは最後に体育館に行きたいと言い出した。

 

 

 

 行かなきゃよかったと後悔するのはもう少しあとの話だ。

 

 

 

「こんなとこで何すんだよ」


 思い扉を開けて中に入ったはいいが当然のごとく物音一つしない。


 誰もいない体育館は薄暗く気味が悪い。窓から入ってくる夕日が少しだけ眩しい。


「ここならだれも来そうにありませんね」


 ドキっとしたね。


 これがもし付き合ってる彼女と立ち寄ったシチュエーションならナニか起きてしまいそうだ。勿論俺にそんな気はない、多分。


 そんな俺の心配をあっさり打ち砕いたのがこの一言である。


「ここから元の世界に戻ります。設定を更新するので今から少しの間私に近づかないでください、危険です」


 おいおい、そんな危ないものなのか設定って奴は。俺一人だったらヘルプがあってもできないぞ、それじゃあ。


「私は今から5分ほど意識を失うと思いますが心配しないでください。このオンボロは少し時間がかかるだけですので」


 そう言った彼女の手にはさっきの電卓みたいなものが握られていた。市販の電卓より厚く小さい。


彼女が何やら少し画面を操作するとうっすらと青い光が画面からこぼれ、彼女は祈るようにして横向きに倒れた。


「お、おい!」


 慌てて駆け寄ろうとして「近づくと危険」と言われたことを思い出す。


 特に外見にこれといった変化はなく、自室でも見えた縞々がチラリズムしているだけである。


 ……携帯のシャッター音って結構でかいよな…。


「いかん、いかん。落ち着け俺」


 コイツは俺の為にチュートリアルまでしてくれてるのに何狼藉を働こうとしている俺。


 でも縞々……ハッ!?


 またも意識が臀部の布っ切れに行ってしまった。あれはただの布だ、あれはただの布だ。


「でもこの状況で何もしないというのも男としていかがなものか…」


 なにせ同世代の女の子がパンツ丸見え、見放題の格好で横たわっているのだ。これを見ないで何が男だ、玉取って来い。


 よし、決めた。俺も男だ、一春(ひとはるって何だよ)の思い出に青春らしい1ページを刻もうじゃないか。


続きはちょっとHな展開になるかも…。まぁ年齢制限するほどじゃないですけど。

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