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古今和歌集から(1)  作者: 舞夢
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秋霧の 共に立ちいでて 別れなば

                         平元規

秋霧の 共に立ちいでて 別れなば はれぬ思ひに 恋やわたらむ

                   (巻第八離別歌386)


※前歌(巻第八離別歌385)と同様、藤原後陰を送る時の歌。


秋の霧が立ち、それと一緒に貴方は旅立ってしまうけれど、残された私は晴れない思いを続けることになるでしょう。


「秋霧が立つ」「旅の出立」がかけられ、それに「晴れぬ思い」が対比する。

技巧としてはシンプル、わかりやすい歌。


※平元規:生年不詳、およそ908年頃没。平安時代の貴族、歌人。

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