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秋ならで 置く白露は 寝ざめする
よみびとしらず
秋ならで 置く白露は 寝ざめする 我が手枕の しづくなりけり
(巻第十五恋歌五757)
※寝ざめ:夜中に目が覚めること。
※手枕:腕を枕にすること。基本的には共寝。この歌では一人寝。
まだ秋でもないので、寝ざめした袖に置かれた白露は、自分の涙なのです。
熟睡ができず、深夜に寝ざめると、手枕の袖に冷たい感覚、
その冷たさは、自分の流した涙。
一人寝の寂しさを詠うらしい。
「秋ならで」は、まだあの人に「飽きられたわけではない」と思う気持ちもあるかもしれない。
しかし、一人寝だから、夜離れされているのは事実。
男はどこにいるのか、他の女のところか。
飽きられてはいないと思うのは、自分だけなのか。
深夜に寝ざめて、不安も悔しさも強まり、涙も増してしまう。




