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古今和歌集から(1)  作者: 舞夢
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我が背子が 衣の裾を 吹き返し

                     よみびとしらず       


我が背子が 衣の裾を 吹き返し うらめづらしき 秋の初風

                   (巻第四秋歌上171)


私の彼氏の衣の裾を吹き返す、そんな思いもよらない、秋の初風が吹きました。


この場合、彼氏と彼女は、お互いに見える程度に、少し離れている。

彼女は、彼氏の着物の裾を、少しひんやりとした風がひらひらと吹き返す、その一瞬を秋の初風の仕業と詠む。


彼女

「あら!いい風、着物の裾がひらひらと、秋が来たのかな」

彼氏

「うん、ようやく涼しくなるね」


そんな初々しさを感じるような、さわやかな歌と解釈しました。


※よみびとしらず

 古今和歌集の1,111首のうち、約4割がよみびとしらず。

 多くは、過去からの口唱されて来た流行歌には違いないけれど、誰が詠んだのかわからなくなってしまった歌。(特別の事情で秘されている場合かもしれないけれど、調べようがない)

あるいは、社会的階級の差から「名前を記すまでもない」とされた人々の歌。

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