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ヒ・ミ・ツ  作者: 神沢 りんね
1/3

天然ちゃんのラブレター⁉ part.1

新米です!技術としてもまだまだだし、言葉の選び方もイケてないかもですが、感想お願いします!

こういうことへのメンタルってすっごく弱いんです。どんなものでも構いません!私に感想を下さい!



「サリー……」


 どこかで私の名前を呼んでいる人がいる。私は振り返った。


「あ、アルフレッド!」


 アルフレッドっていうのは、私の幼馴染。ちょっとお茶目だけど、責任感はあるし、顔はかなりイケメン。それにたまに優しいから、そこまで悪くない奴。

後ろで私の名前を呼んでいるのは紛れもなくそのアルフレッドだ。


「どうしたの?そんなに寝ぼけて」


アルフレッドが心配する。へえ、こんなやつでも心配できたんだなあ。

まって。この声、女子じゃない?


「サリー!起きなさい!」


大声に驚いてまばたきを連発すると、電気の光が私の目に向かって刺さってきた。どうやら今のは夢だったらしい。


「あ、おはよう、リア」


目の前には私に少し似た女の子が。

そう。私達は双子。ただ、有名な一卵性双生児ならぬ無名の二卵性なので判別は可能。


「『あ、おはよう』じゃないわよ。目覚まし時計が15分も鳴りっぱなしで、私すっごく迷惑だったんだけど!」


「あ、ごめんごめん。」


こういうのは日常茶飯事。

リアはため息をつくと、私に呆れた目を向けた。

そんな目で見られても。


「サリー、リア、ご飯できたよ!」


そう呼ぶのは私のママ、ペリドット。


「「はーい!」」


「今日のデザートはなあに?」


私はリビングに入るなりすぐに聞いた。

あんたって食いしん坊ね。とでも言いたそうなリアの視線はとりあえずスルー。

ママはそれに答える代わりに言った。


「あなたには別腹っていう名前の四次元ポケットがあるのかしら。」

「四次元ポケットじゃない!そんなのがお腹にあったら胃酸で溶けてるから」

「それともブラックホール?」

「リアまで!そんなのが胃の中にあったら私とっくに吸い込まれてるよ⁉ところで、もう一回聞くよ、ママ。 デザート何?」

「四次元ポケット?」

「もうそれやめてよね?」

「正解は……デザートなし!」

「えええええええ⁉あり得ない!」

「それはサリーの主観よ。ない日ぐらいあったでしょ?」

「今日は私の14歳の誕生日、8月21日なのに??」

「「え」」

「まさか忘れてた?」

「「あ、いや、そんなことないよ。」」

「ホントかな……?」

「さ、サリー、ポ、ポ、ポストとってきて。」

「そ、そうね、お、お願い。」


もう。二人揃って話題ずらさないでよね。

まったく。


ーーーー


ポストポスト……っと。

中には、ママの友とかいうなんか知らない資料と、家の請求書、なんだかようわからんチラシと、リア宛のラブレターが10通(ああ見えてメッチャクッチャモテるの)。あとは……私宛の白い封筒。


何これ。名前が書いてない。恥ずかしいから書いてないのかな?

じゃあ、ラブレターかな!そうだったら、私の一通目のラブレターになるよね??

でも、ラブレターにしてはちょっと太ったやつだし……


そうか!私への贈り物も付いているのか。だとしたら……

デートのお誘いも書いてあるかも!


リアやママにも秘密にするだけで、知られざるラブストーリーが始まる!

きっと、物語のような素敵な恋をするのね。


そして二人は結婚。幸せに暮らすのよ!

子供は二人。いや、三人?あとはペット。犬とか?いや、犬はだめ。猫とか?猫いいかも!

種類はアメリカンショートヘア、二人で並んで座りながら、くりくりと丸くて可愛い猫の目に見つめられて、甘い時間を過ごすの。


ああ……夢のような一時。


じゃあ、バレないように頑張んなきゃ。


玄関から入って、裏階段のところまで行く。裏階段でニ階まで行って、私の部屋の中に座り込む。ドアに鍵をかけて、これで良し。


じゃあ早速、中身を見るか。


「サリー!どこにいるの??」


わっ。ママの声だ。急がなきゃ。

私宛のラブレターだけ置いて、あとのものをむんずとつかんでリビングへ走る。


「はーい。なあに、ママ。」

「遅かったじゃない。」

「ご、ごめん。リア宛のラブレターがこんなにあったから、破り捨てていいものかと迷っててさ。」

「ちょっとサリー、ひどいじゃない。私の王子様たちからのお手紙を破り捨てようとするなんて。」

「もしかして、リア、十股でもしてるんじゃないだろうね。」

「ギクッ」


それを聞いてママが吹き出した。


「で?結局お相手様はだあれ?」

「エリックと、デイビッド、あとはアークと、ルーカス、オーガストと、ジェームズにダニエル。それにルークに、メイソン、マイケル。」

「なにそれ。うちのミドル・スクールのイケメンTOP10じゃん。」

「あらまあ♡リアちゃんモテモテね。」

「何このおばちゃん。」

「今、なんて言った?」

「な、なんでもない。つい口が滑って。」

「リア、ママが膨れすぎて風船になっちゃうよ。」

「空を飛べたらどんなにいいかしれないわ。」

「でもママにはヘリウムは入ってないから飛べないよ。」

「そんなんわかってます。」

「で、サリーは??」

「はい?」

「彼氏よ、か・れ・し。」

「そんなのいないに決まってるでしょ⁉」

「あら、サリーはラブラブカップルじゃなかった?」

「誰とよ、だ・れ・と?」

「いるじゃない。」

「だれなの、リアちゃん。教えてちょうだい。」

「アルフレッド。」

「は?アルフはただの幼馴染で、ちょっと仲がいいだけ。彼氏じゃない。」

「顔が赤くなってますよ。図星ですか??」

「あの可愛いアルフレッドが?ママは信じません。」

「うん、こんなデマ信じちゃだめだよ、ママ。」

「やっぱり信じることにするわ。」

「え〜!!」

「そんなことより、早くしないとご飯が冷めるわよ。」

「「あ、はーい。」」


こういうところが双子っぽいのかも……

私はまだほんのり温かいご飯を食べ、自室に戻った。

感想を下さい‼‼‼‼‼

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