天然ちゃんのラブレター⁉ part.1
新米です!技術としてもまだまだだし、言葉の選び方もイケてないかもですが、感想お願いします!
こういうことへのメンタルってすっごく弱いんです。どんなものでも構いません!私に感想を下さい!
「サリー……」
どこかで私の名前を呼んでいる人がいる。私は振り返った。
「あ、アルフレッド!」
アルフレッドっていうのは、私の幼馴染。ちょっとお茶目だけど、責任感はあるし、顔はかなりイケメン。それにたまに優しいから、そこまで悪くない奴。
後ろで私の名前を呼んでいるのは紛れもなくそのアルフレッドだ。
「どうしたの?そんなに寝ぼけて」
アルフレッドが心配する。へえ、こんなやつでも心配できたんだなあ。
まって。この声、女子じゃない?
「サリー!起きなさい!」
大声に驚いてまばたきを連発すると、電気の光が私の目に向かって刺さってきた。どうやら今のは夢だったらしい。
「あ、おはよう、リア」
目の前には私に少し似た女の子が。
そう。私達は双子。ただ、有名な一卵性双生児ならぬ無名の二卵性なので判別は可能。
「『あ、おはよう』じゃないわよ。目覚まし時計が15分も鳴りっぱなしで、私すっごく迷惑だったんだけど!」
「あ、ごめんごめん。」
こういうのは日常茶飯事。
リアはため息をつくと、私に呆れた目を向けた。
そんな目で見られても。
「サリー、リア、ご飯できたよ!」
そう呼ぶのは私のママ、ペリドット。
「「はーい!」」
「今日のデザートはなあに?」
私はリビングに入るなりすぐに聞いた。
あんたって食いしん坊ね。とでも言いたそうなリアの視線はとりあえずスルー。
ママはそれに答える代わりに言った。
「あなたには別腹っていう名前の四次元ポケットがあるのかしら。」
「四次元ポケットじゃない!そんなのがお腹にあったら胃酸で溶けてるから」
「それともブラックホール?」
「リアまで!そんなのが胃の中にあったら私とっくに吸い込まれてるよ⁉ところで、もう一回聞くよ、ママ。 デザート何?」
「四次元ポケット?」
「もうそれやめてよね?」
「正解は……デザートなし!」
「えええええええ⁉あり得ない!」
「それはサリーの主観よ。ない日ぐらいあったでしょ?」
「今日は私の14歳の誕生日、8月21日なのに??」
「「え」」
「まさか忘れてた?」
「「あ、いや、そんなことないよ。」」
「ホントかな……?」
「さ、サリー、ポ、ポ、ポストとってきて。」
「そ、そうね、お、お願い。」
もう。二人揃って話題ずらさないでよね。
まったく。
ーーーー
ポストポスト……っと。
中には、ママの友とかいうなんか知らない資料と、家の請求書、なんだかようわからんチラシと、リア宛のラブレターが10通(ああ見えてメッチャクッチャモテるの)。あとは……私宛の白い封筒。
何これ。名前が書いてない。恥ずかしいから書いてないのかな?
じゃあ、ラブレターかな!そうだったら、私の一通目のラブレターになるよね??
でも、ラブレターにしてはちょっと太ったやつだし……
そうか!私への贈り物も付いているのか。だとしたら……
デートのお誘いも書いてあるかも!
リアやママにも秘密にするだけで、知られざるラブストーリーが始まる!
きっと、物語のような素敵な恋をするのね。
そして二人は結婚。幸せに暮らすのよ!
子供は二人。いや、三人?あとはペット。犬とか?いや、犬はだめ。猫とか?猫いいかも!
種類はアメリカンショートヘア、二人で並んで座りながら、くりくりと丸くて可愛い猫の目に見つめられて、甘い時間を過ごすの。
ああ……夢のような一時。
じゃあ、バレないように頑張んなきゃ。
玄関から入って、裏階段のところまで行く。裏階段でニ階まで行って、私の部屋の中に座り込む。ドアに鍵をかけて、これで良し。
じゃあ早速、中身を見るか。
「サリー!どこにいるの??」
わっ。ママの声だ。急がなきゃ。
私宛のラブレターだけ置いて、あとのものをむんずとつかんでリビングへ走る。
「はーい。なあに、ママ。」
「遅かったじゃない。」
「ご、ごめん。リア宛のラブレターがこんなにあったから、破り捨てていいものかと迷っててさ。」
「ちょっとサリー、ひどいじゃない。私の王子様たちからのお手紙を破り捨てようとするなんて。」
「もしかして、リア、十股でもしてるんじゃないだろうね。」
「ギクッ」
それを聞いてママが吹き出した。
「で?結局お相手様はだあれ?」
「エリックと、デイビッド、あとはアークと、ルーカス、オーガストと、ジェームズにダニエル。それにルークに、メイソン、マイケル。」
「なにそれ。うちのミドル・スクールのイケメンTOP10じゃん。」
「あらまあ♡リアちゃんモテモテね。」
「何このおばちゃん。」
「今、なんて言った?」
「な、なんでもない。つい口が滑って。」
「リア、ママが膨れすぎて風船になっちゃうよ。」
「空を飛べたらどんなにいいかしれないわ。」
「でもママにはヘリウムは入ってないから飛べないよ。」
「そんなんわかってます。」
「で、サリーは??」
「はい?」
「彼氏よ、か・れ・し。」
「そんなのいないに決まってるでしょ⁉」
「あら、サリーはラブラブカップルじゃなかった?」
「誰とよ、だ・れ・と?」
「いるじゃない。」
「だれなの、リアちゃん。教えてちょうだい。」
「アルフレッド。」
「は?アルフはただの幼馴染で、ちょっと仲がいいだけ。彼氏じゃない。」
「顔が赤くなってますよ。図星ですか??」
「あの可愛いアルフレッドが?ママは信じません。」
「うん、こんなデマ信じちゃだめだよ、ママ。」
「やっぱり信じることにするわ。」
「え〜!!」
「そんなことより、早くしないとご飯が冷めるわよ。」
「「あ、はーい。」」
こういうところが双子っぽいのかも……
私はまだほんのり温かいご飯を食べ、自室に戻った。
感想を下さい‼‼‼‼‼