プロローグ
………………こえ……すか…
………聞こえ……ます…か…
……どうか…この世界を…崩壊から…救って下さい…
???「起きなさい、詩乃。いつまで寝てるつもりなの」
詩乃「んんー。あと少しー!」
???「起きなさいっ!詩乃、何時だと思ってるの?!」
詩乃「え!?何時!?ママ!」
詩乃ママ「………8時よ」
詩乃「なんで起こさないの!行ってきまーす!」
詩乃ママ「あ!詩乃、ちゃんとして行きなさいよ?!」
詩乃「大丈夫〜!行ってきまーす!」
いつものように一日が終わると思ってた。
朝が来て昼が来て夜が来てまた朝になってを繰り返すかと思ってた…
けど、この日から全てが変わった。
そう、いま、この時から
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ふと、目を覚ました。
詩乃「……あ、あれ…?ね、寝てた…の?」
体を起こして周りを見渡す。
見慣れない光景だった。
詩乃「……え?ここどこ?!あ、学校!!!遅刻!」
しかし、そこにあるのは、ただ廃墟と化した街だった
詩乃「………えっと、確か…学校に行こうとして…」
少し前までは見慣れたいつもの景色だった
だが、今はその見慣れたはずの景色とは違い周りを囲むのは廃墟と化した街
そして、そんな中詩乃が呆然と立ち尽くしているとどこからとも無く声が聞こえてきた
『この世界はあなたの居るべき世界の成れの果て
そして、あなたが今まで居た世界に闇は侵食を始めてる
あなたは、それを止めるために喚ばれた選ばれし光の子』
凛とした声に詩乃は驚いたが気になることが幾つかあった
詩乃「あ、あのっっ…私、生きてるんですか?
どうして私はココに喚ばれたんですか?
あなたは誰ですか?!
私は、帰れるんですか!?」
『…………』
詩乃の質問に声は答えなかった
詩乃「あ、あの…!!!!」
『もうじきすれば解ることです。
いま、私からあなたに答える必要はありません
その「トキ」が来るまでは…あの忌まわしき………が』
重要な所が良く聞こえなかった
また、あの眠気だ。
『…………選ばれし子…詩乃。
あなたは、運命からどう抗う?』
最後に聞こえたその声は……とても哀しげだった
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………て……きて……
お……て……起きて!!!!!!!
ふと、起こされた
詩乃「んにゃっ?!」
思わず変な声が出てしまった
詩乃「え?あ、え?学校?!学校なの?!」
ガタッと立つと周りから変な目で見られた
『詩乃、授業中に寝て、挙句に寝ぼけてるとはいい度胸だ、放課後に職員室に来なさい』
先生だ。
詩乃「あ、あはは……はい…」
クスクスと周りから笑われているのが分かるが、詩乃はそんな事よりも「アレ」が夢なのかどうなのか
「アレ」が夢じゃないのだとすればどう意味なのか
「選ばれし子」「この世界の成れの果て」「あの声」それの方が気になった
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『放課後』
詩乃「はぁ……職員室行きたくないな…」
「詩乃ってば、いつもだけどよく寝るわね
いくら、マーやんの授業が退屈だからって」
詩乃「あ、恋叶……」
恋叶…詩乃の親友
マーやん…担任
恋叶「何何?今度はどんな夢見たの?聞かせてっ」
恋叶は、よく詩乃の見る「不思議な夢」について聞きたがる
詩乃「えーーーーっとね…簡単に言うとココと似た世界に居てね…」
恋叶「うんうんっ」
一通り話を聞いた恋叶は一つの話をし始めた
恋叶「詩乃、多分それってパラレルワールドかも?ほら、平行世界だよ!」
詩乃「パ、パラレルワールド…?」
恋叶が言うにはパラレルワールドつまり、いくつかの世界が枝分かれした世界の事
そのパラレルワールドは、詩乃が選ばなかった方の選択肢でさらに広がっていくというもの
詩乃「そ、そうなんだ…もうひとりの私」
恋叶「そうそう!だから、その世界はもう1人の詩乃が存在してて…」
「………詩乃。来るのが遅くないか?」
詩乃「あ、えっと……マーやん…」
「先生に対してなんだその呼び方は…まぁ、そんなことより………ちょっと来い」
詩乃「…恋叶、また明日ね…」
恋叶「う、うん、じゃーね。詩乃、気をつけてね?」
詩乃は、恋叶に別れを告げマーやんこと担任に人気のない教室へと連れられた
「詩乃、お前…」
詩乃「は、はい…」
2人きりで気が重たい。
「選ばれたのか?」
………?!
詩乃「え、えっと?」
詩乃が驚いていると担任はこう言った
「お前、行ったんだろ?「アノ」世界に」
まさかの担任も、その世界を知っていた
To be continued




