―――数日後―――
「み…、見つけた…。」
ろくに眠れずにいたが、どうにか調べることが出来た。先輩は…というと、不在だ。なんでも、本部に呼び出されたんだとか。怒られてろ、ちくしょう。
「たっだいまー、あれー、マックー目の下のクマがすごいよー?」
「うあああああ!!うぜぇぇええぇえええ!」
何故だ、何故あの野郎は、お土産の袋らしきものを持っているんだ!?確かに本部は極東の島にあるから、多少は観光するのは分かるけれども。なんで、あんなに持ってるんだ!!
「あ、マックにもお土産あるよ。はい、鳩サ○レ。」
「だから、なんで…、ありがとうございます。」
ちくしょう、受け取っちまった。鳩○ブレ、美味いんだよな…。
「あ、そうだ、他にもあるよ、お土産。」
「は?」
「そんな恐い顔しないでよ。」
ニコニコしながら言う先輩が、はい、と手渡してきたのは書類がまとめられているであろうファイルだ。
「これ……なんですか?」
「マックが調べてくれた人の経歴とか。」
「……は?」
「作った人形の種類と名前もあるよ。」
「じゃあ、まさか…。」
「いや、マックの仕事は無駄になってないよ。」
ニッコリ、と笑みを浮かべながら言うが、こっちからすれば先輩にいい所を持っていかれた気がして実に不愉快だ。
「だって、あの人、最近の10年分くらいしか出てこなかったでしょ?」
「なんで分かって…!?」
「だって普通の調べ方したら、変に消されてるらしかったから。」
相変わらず笑みを浮かべている先輩だが、どこか真面目な雰囲気を出しているのが分かった。
「きっとね、もっとスゴいことが出てくると思うんだ、マック。だから、きっと大変になるよ。」
「先輩、カゼですか?」
「ヒドいよ、マック…。」
「それとも、明日は雪ですか?」
「まだ秋だよ、マック!」
「お前なんか、死ねばいいのに!」
「もう、なんでそうなるんだい!!泣いてるやる!」
あの先輩が真面目な雰囲気を出すなんてことは、今まで一度も無かった。と、いうことは、今回の件は今までの中で最も難解で危険な可能性があるかもしれない。まぁ、すぐ起きるというのは無いだろうけれど。
「いいもん、萩の○食べてやる!」
「あ、俺も食べます、○の月!」
とりあえず、今はこの大量のお土産を処理する方が先だ。どうせ、明日からはこの書類と自分が調べた方の書類の両方に埋まるようにして仕事をするのだから、少しくらい息抜きしても文句は言われないだろう。むしろ、言われたら言い返すつもりだ。
三日三晩、寝ずに仕事したというのに、休息も取らせてくれないのか、と。正直に言って、眠気もそろそろピークを迎えそうなのだ。
目の前で、お土産のお菓子を口につめ込んでいる先輩を眺めていると、もう目の前がぼやけてきている。まぶたが、もうくっついてしまいそうだ。お菓子を食べたら、寝てしまおう、と心の中で決めてから先輩の向かい側に座り込んだ。




