神の神頼み
「あり得ないね、こんな攻撃。
お前なら、地球一つ分吹き飛ばすくらいの力を持っているはずだが?」
影はそう問いかけた。
その言葉に対して、少女は言った
「地球吹き飛ばしちゃったら、もう守るものが無くなってしまうからだめだよ。
・・・でも、追い詰められちゃってるからそうは言ってられないかな・・・
うーん・・・
・・・!!
そういえば神様と呼ばれる存在を忘れてた‼」
「なーーーに独り言を言っている?うるさいから、予定より早く殺そうか?そうすりゃー我々が、宇宙の王にいち早くなれる。
・・・おっと、弾が入ってない。
弾は、どこのポケットにしまったかな。」
ここで生まれたスキを少女は見逃さなかった。
鋭い目で睨みつける。
だがしかし、彼女は攻撃する素振りを見せない。
何故か、手のひらを合わせ、目をつぶりだした。
「神様・・・助けて‼」
ひとしきり少女は願った。
そして、ゆっくりと目を開けた。
(願いが届かなかったら・・・叶わなかったら・・・どうしよう)
そう思いながら。
「・・・・・・・・・・・!!」
「すいませーん。
ここどこですかね。このドアから入ってきたんで ・・・・・!?
あれ、入ってきたドアが消えていく・・・って、うわぁぁぁぁ!!
元の場所に戻れなく・・なった?」
そこには、騒いでいる1人の少年が居た。
そして、当然のように少年に彼女は言った。
「誰?人間?」