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百人一首部っっ!!  作者: 晴空悠真
4/8

百人一首第・4首

「百人一首部に入らない?」





お兄ちゃんも露もいる前で、そう言ってしまったあたし。



なんかこの雰囲気…


告白したみたいじゃない?!



「みんなぁ~なんか雰囲気悪くない…?」


お兄ちゃんは楽しそうに笑っているが露は長名のことにらんでる…


怖いっ!



「いいんですか?」


「うん!」



こうしてあたしの強引?に進めて長名は新たに百人一首部の部員となったのです。







「紅葉はときどきよくわからない行動をとるよな!」


そう言い笑うお兄ちゃん。


「うるさいなぁ。」


あたしはお兄ちゃんに言い返す。


「露もいじけて帰っちゃったんだぞ?」


…そうだ。


もしかしたら露はあたしに拒絶してるって思ったかも…



「最悪じゃん!」


あたしが落ち込んでいると



「紅葉!錦!元気にやっとぉか?」


明るく、少しなまった声。


「富士!」


あたしはそうさけび走っていった。


いとこの田子 富士(たご ふじ)


もちろん富士も百人一首が好き。


「今日からここに住むようになってな。よろしく!」


「うん!」


富士はあたしと同じ百人一首が好きだが…



百人一首の「風景」が好きなのだ。



「紅葉。俺の詩を詠ってくれないか。」



富士にそう言われあたしは息を吸った。




「田子の浦に~うち出でて~見れば白妙の~富士の高嶺に~雪は降りつつ♪」




あたしが詠い終わると富士は拍手して


「紅葉の声はすごく透き通ってきれいだ。」


声…あたしの?



「俺は冬に田子の浦に行きたい。山部赤人が詩にするような美しいその場所に俺は行きたいんだ。」


田子の浦…


そういえばあたしの名前も風景だったよな…


でも、あたしには富士みたいな見方はやっぱりできないや…



本当、富士はすごい。

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