魔王会議
出来心で書きました(汗
まぁ、遊び心満載なので、あまりおすすめはしないです。。。
会議と言いつつ会議の様子は全くありません。
ぶぅん。
真っ暗な空間の中で一つのモニターが姿を現した。
「お?ふむ、私が一番乗りか」
「ざぁんねんでしたっ!一番乗りは私ですよっと」
モニターに映っていた少女が向かい側に現れたモニターに溜め息を吐く。
「子どもだなお前」
「同じ顔で言わないで下さい」
二人は全く同じだった。長い艶やかな黒髪も、真っ黒なドレスも、仕草も顔も、幼い姿も。違うのは性格くらいだ。
「あははっ!なに?二人で漫才中なの?でも誰も居ないけどね」
次にモニターに映し出されたのは少年。ふわりとした黒髪を揺らし笑い転げる。
「お前に言われたく無いっ!」
「貴方に言われたく無いっ!」
「えー…酷いなぁ。僕は君たちと違って体は一つ。僕は僕だよ〜?それで…——」
次の瞬間少年は少女に変わった。
「私は私だよぉ?」
くすくすと笑う少女。
「うわぁ…ほんとどうなってるのかしら変化途中は」
「知らない方が身の為だと思うぞ」
「はいはい〜。あらあら既に集まっていたのね〜」
新しくモニターに美しい女性が映し出された。
長い銀の髪をゆるく編み込んだ神秘的な空気を醸し出している。
少女二人と少年一人から、少女三人となっていた彼女達も十分に美しい。可愛いともいえる。
どちらにせよ、集まった彼女達は全員の美が逸脱していた。
「…おい。何故女しか居ない」
また新しく、今度もまた美しい男が映し出された。真ん中で分けられた髪の間で、眉が不機嫌そうに寄せられる。
「ほら、あれだよあれ。男は女に弱いから」
「お前も一応男だろうが」
「失礼だなぁー。レディーに向かってそんな事言う何て」
くすくすと少女達の笑いが漏れ、男は更に顔を険しくさせる。
隣で女性が顔を真っ赤にしてはしゃいでいるのは、既に暗黙の了解で無視されている。
「ぱんぱかぱーん!歌って踊れる僕登場っ。…あれ?なんか空気おっもいねー」
ピエロの格好をした不思議な少年がきらきらとした瞳で首を傾げる。
「…揃ったか」
男の言葉で場はしんと静かに——はならなかった。
「ぎゃははは!おっまえ、また変な格好してんなっ!」
「ちょ、下品だってその笑い!でも…ぷふ」
「くすくす。面白いね〜」
「あらあら。駄目よぉ笑っちゃぁ。こういうのは無視しないと」
「お前が言うなよ」
「貴方が言うのそれ」
「あははっ。君の事じゃん」
「ほんとっ。お客さんに言われたく無い!」
「ちょ、客とかっ。ぶはっなにそれ!」
「君、本職間違ってるくすくす」
ぎゃはは、ぷふふ、くすくす、あら〜、えっへへへ
様々な笑い声に男は肩を震えさせ——
「なんっで魔王が女、子どもばかりなのだっ!!」
ありったけの声で絶望した。
違う世界の魔王達によって行われる魔王会議。
そこに集まるのは…威厳が全く見えない癖にいざとなれば世界を壊せるほどの力の持ち主達。
そんな彼らの会議は、波乱しか予想が出来ない。
楽しんで頂けたなら幸いです。
ほんと、勢いしかないので、何も考えずの作品です。
駄作です。すいません。。。