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第81話『長ミミさんは、一晩寝込んでいた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【長ミミ】「ん、んん……?」

【男主人】「長ミミ、気が付いたか?」

【長ミミ】「ご主人様……なぜ、私の部屋、に?」

【猫ミミ】「長ミミさん! 目を覚めて、良かったーー!!(ぎゅっ!」

【長ミミ】「痛っ! ……猫ミミちゃんも?」

【男主人】「こら、猫ミミ、いきなり抱きつくな。長ミミの負担になる」

【猫ミミ】「ああっ、ごめんなさい……!!」

【長ミミ】「右手に……包帯?」

【男主人】「覚えてないのか?」

【長ミミ】「……いえ、途中から少し曖昧あいまいですが、全部覚えていると思います……」

【男主人】「そうか、じゃあ、数日の間は療養していろ」

【長ミミ】「いえ、少し寝れば大丈夫、です」

【男主人】「ダメだ。強引な治療をしたから、どんな副作用を起こすか分からない。様子を見ている限りだと、上手くいったみたいだけど……しばらく様子を見る必要がある。昼に信頼できる医療魔術師ヒーラーも呼んでいる」

【長ミミ】「しかし……」

【男主人】「ダメと言ったらダメだ。しばらく、仕事は猫ミミに任せろ。少しくらいなら僕も手伝えるし、そもそも僕だって家事ができないわけじゃないからね」

【猫ミミ】「あたしが頑張るから! 長ミミさんは休んでてね!!」

【男主人】「とりあえず、猫ミミも休憩すること。長ミミが起きたら、休む約束だろ?」

【猫ミミ】「はーい。それじゃあ、おやすみなさい!!」

 

SE(扉の開閉音):ガチャ、ギィ、バタン

 

【長ミミ】「ご主人様、確認したいのですが……私は毒を盛られたのでしょうか?」

【男主人】「ああ、その通りだよ。猫ミミには、詳しい話はしていない。夜会の疲れで、ちょっと体調を崩したと言っている。右手は倒れた時にぶつけて怪我をした、ということにしてな……長ミミも、まだ少し休んだ方がいい。落ち着いてから話をしよう」

【長ミミ】「分かりました。もう一つだけ質問させてください」

【男主人】「ん、何だ?」

【長ミミ】「この記憶が正しいのか知りたくて…………私が意識を失う直前、ご主人様とキスをしましたか?」

 

 

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