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第71話『男主人は、意外な特技を持っていた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【猫ミミ】「あれ? これ、なんだろ?」

【黒ミミ】「猫ちゃん、どうした?」

【猫ミミ】「あ、黒ミミさん、この黒い変な形の……棚かな?」

【黒ミミ】「ああ、これは……ピアノだな」

【猫ミミ】「ぴあの?」

【黒ミミ】「ああ、鍵盤を叩いて音を出す楽器なんだが、カギが掛かってるな。……あ、主、ちょうどよいとこに、このピアノは開かないのか?」

【男主人】「ん? ああ、カギはあるけど、黒ミミが弾くの?」

【黒ミミ】「自慢じゃないが、こういった芸術的なもんは全然分からん。猫ちゃんが気になっているから、音を出してやりたいだけだ」

【男主人】「確かに自慢じゃないね……カギは、確かここに……あった」

 

SE(カギを外す音):カチャカチャ

 

【男主人】「久しぶりに開くから、音が狂ってそうだけど」

 

SE(ピアノの音):パーン、ポーン

 

【猫ミミ】「わぁ……あたしも触っていい?」

【男主人】「どうぞ。叩く時は、弱すぎず強すぎずね」

 

SE(ピアノの音):パーン、パーン、ポポーン

 

【黒ミミ】「このピアノは、家族の忘れ形見ではないのか?」

【男主人】「そんな大したモノじゃないよ。家族の中でピアノが弾けたのは僕だけだしね」

【黒ミミ】「は? すまんが、主はピアノが弾けるのか?」

【男主人】「何かな? その幻のカーバンクルを見るような眼は……猫ミミちゃん、ちょっとどいて……」

 

 

SE(ピアノの音):ポロン、ポポポロポロォン……

 

 

【猫ミミ】「わぁ……すごい、キレイな曲だね」

【黒ミミ】「い、意外な特技だな…………」

 

 

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