~幕間~『草原軍2』
■森林と調和の国:草原軍野営地
【幼ミミ】「…………?(ぼんやり」
【魔術師】「ん、気付いたか……どう? どこか痛かったりしない?」
【幼ミミ】「っ!?(びくっ」
【魔術師】「おっと、驚かしちゃったか。もう大丈夫、安心して……と言っても、すぐには安心できないかな」
【幼ミミ】「…………」
【魔術師】「まず、お互いに自己紹介をしよう。僕の名前は魔術師、君は?」
【幼ミミ】「……幼……ミミ」
【魔術師】「幼ミミちゃんか、可愛い名前じゃないか」
【幼ミミ】「……お父さまとお母さまは?」
【魔術師】「ごめん、僕には分からない」
【幼ミミ】「どうして……?」
【魔術師】「僕たちが集落に着いた時には、幼ミミちゃん以外は、誰もいなかったんだ」
【幼ミミ】「…………そっか」
【魔術師】「幼ミミちゃんさえ良ければ、僕たちと一緒に「棘の大集落」まで行かないか? そこまで行けば、幼ミミちゃんの知り合いの人も見つかるかもしれないし」
【幼ミミ】「一緒に……?」
【魔術師】「ああ、もしかすると、君のお父さんとお母さんは、その集落まで逃げているかもしれない」
【幼ミミ】「……ほんと?」
【魔術師】「…………」
【幼ミミ】「…………(じぃ」
【魔術師】「……ごめん、僕の希望を言っただけだ。多分、君のお父さんとお母さんは、君を助けるために死んじゃっていると思う」
【幼ミミ】「…………うん、分かった」
【魔術師】「ごめん」
【幼ミミ】「いいの。魔術師さんはわたしを助けてくれたんだよね? わたし、魔術師さんと一緒に行くよ。イヤって言ったら、魔術師さんが困っちゃうもんね」
【魔術師】(聡い子だ……両親を亡くして辛いのに、僕のことを気遣っている)
SE(空腹音):クゥ~
【幼ミミ】「……あっ(照れ」
【魔術師】「ははっ、お腹が空いてるみたいだね。ちょっと待ってて、何かもらってくるから」