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~幕間~『主従1』

 

 ■鉱山と武勇の国:皇宮(鉄皇女執務室)

 

【鉄皇女】「愚かな戦争が始まるわね」

【黒騎士】「ええ、仰るとおり」

【鉄皇女】「結局の所、愚かな兄たちによる愚かな兄弟喧嘩じゃない」

【黒騎士】「この国は……闘争の連続によって統一された歴史があります」

【鉄皇女】「今更、建国史を学び直す気はないわよ。25年前にお父様が初代皇帝になりましたで終わる話」

【黒騎士】「結局、この国は、侵略と制圧によって成長してきた……と言うことです」

【鉄皇女】「7年前の戦争は、初めての国外への侵略戦争とはいえ、勝てる戦争だった」

【黒騎士】「ええ、たった1人の魔術師に戦況を覆されるまでは」

【鉄皇女】「ワタクシは、惨敗兵を見て気付いたわ。この国は根本的に破滅に向かっている、と」

【黒騎士】「鉄皇女様…………」

【鉄皇女】「ワタクシは、この戦争は良い機会だと思っているわ。付いて来てくれるわね」

【黒騎士】「貴女様の御心にままに」

【鉄皇女】「ところで……訊いてもいいかしら」

【黒騎士】「はい?」

【鉄皇女】「何時になったら、ワタクシはアナタの物になるのかしら?」

【黒騎士】「俺は鉄皇女様に終生の忠誠を誓っておりますが」

【鉄皇女】「アナタがワタクシの物じゃなくて、逆よ……なんで襲い掛かってくれないの?」

【黒騎士】「お戯れを、鉄皇女様と俺では年の差があります。それに俺は、鉄皇女様が乳飲み子である頃から知っているんですよ。良くて妹としてしか見れません」

【鉄皇女】「8つなんて問題ないじゃない。お父様の新しい側室は、私よりも2つも年下らしいわよ」

【黒騎士】「皇帝様には、その血筋を残す使命がありますから」

【鉄皇女】「そうね。ワタクシの血を残すために、アナタの血が欲しいって言ってるのよ」

【黒騎士】「…………」

【鉄皇女】「アナタの初恋は、ワタクシのお母様だって、ほんと? なら、ワタクシがアナタの好みから外れているってわけじゃないんでしょ?」

【黒騎士】「っ!? あまり、メイドたちの噂話を信じませんように」

【鉄皇女】「あら、時として女の噂話もバカにならなくてよ」

 

 

 いきなりの登場ですが、「草原と平穏の国」以外の視点を書くために必要なキャラクターです。

 後々に「草原と平穏の国」サイドのキャラクターと出会う予定。

 

●鉄皇女

【種族】:人間族 【年齢】:16歳 【性別】:女性

【一人称】:ワタクシ

【設定】:

・「鉱山と武勇の国」の第一皇女。兄が二人いる。

・黒騎士を慕っているらしい。


●黒騎士

【種族】:人間族 【年齢】:24歳 【性別】:男性

【一人称】:俺

【設定】:

・鉄皇女を補佐する立場にいる。

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