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第3話『触っていい? と、長ミミさんに聞いた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【男主人】「(じぃ)…………」

【長ミミ】「♪~♪~(ピコピコ」

【男主人】「(じぃ~~~)…………」

【長ミミ】「……ご主人様、何か仰りたいことがあるのなら仰ってください」

【男主人】「え、いや、なんでもないよ」

【長ミミ】「ウザッ」

【男主人】「ぐはっ……(ばったり」

【長ミミ】「その心に傷を負った演技もウザイですから、で、私の耳がどうかしましたか?」

【男主人】「気付かれてたっ!?」

【長ミミ】「何を驚いてるんですか、ネットリした視線で見ていたくせに」

【男主人】「え、いや、ちょっと……ピコピコ動くのが可愛いなぁって」

【長ミミ】「!? ……えっと、恐れ入ります(ぺこり」

【男主人】「その耳ってさ、自由に動かせるの?」

【長ミミ】「人間族の方にはよく聞かれるのですが……そうですね、足の小指くらいの感覚で動かせます」

【男主人】「へぇ~……(ウズウズ」

【長ミミ】「質問は以上でしょうか?」

【男主人】「あ、その、耳に触らせてもらっていい?(ウズウズ」

【長ミミ】「耳ですか?」

【男主人】「ダメ?」

【長ミミ】「ちなみにエルフ族の女性は、異性が耳に触ると子供ができます」

【男主人】「えええっ!?」

【長ミミ】「嘘です。ご主人様も子供がキャベツから生まれてくると信じる初心なネンネじゃあるまいし」

【男主人】「華麗に騙されたっ!!」

【長ミミ】「そんなに触りたいのですか?」

【男主人】「え~と……」

【長ミミ】「ちなみに、エルフ族は耳を弄られても安易に性的興奮は催しません」

【男主人】「そ、そうなの?」

【長ミミ】「生まれつき耳の感覚が鋭敏なエルフもいますが、それ人間族の人も変わらない程度です」

【男主人】「うっ」

【長ミミ】「エルフは耳を弄るだけで簡単に気持ちよくなるというのは幻想です。『エルフメイドさん桃色事変』をやろうと思ったら、普通に深い愛情と信頼と、継続的な経験が必要です」

【男主人】「ぐふっ……」

【長ミミ】「ご主人様、成人向け小説の読みすぎです」

 

 

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