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第38話『長ミミさんが、起きて待っていた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【長ミミ】「お帰りなさいませ、ご主人様」

【男主人】「あ、まだ起きてたんだ……先に休んでいてよかったのに」

【長ミミ】「『べ、別に男主人君のために起きていたんじゃないんだからね!』」

【男主人】「うぇい?」

【長ミミ】「『勘違いしないでよね。私は男主人君のことなんて、好きじゃないもん!』」

【男主人】「…………」

【長ミミ】「ふぅ、ご主人様も思わず魅入ってしまう迫真の演技だったようですね。イチコロですか?」

【男主人】「……思わず呆気に取られたんだよ!!」

【長ミミ】「ちっ、ガセネタを掴まされましたか」

【男主人】「態度悪っ!? というか、どんなネタだったんだか」

【長ミミ】「ご主人様は『表面的につれない態度で迫ればイチコロだねぇ』と、演技指導も頂きました」

【男主人】「演技指導した人は分かったけど……長ミミは何がやりたかったの?」

【長ミミ】「ご主人様をイチコロにして手玉に取る悪女になるためのステップ1?」

【男主人】「なんで疑問系なのかは置いといて、ステップ2は実践しないように!!」

【長ミミ】「ええ、ステップ2の担当は猫ミミちゃんらしいので」

【男主人】「猫ミミに何を仕込んだっ!?」

【長ミミ】「ご主人様、私はご主人様の自制心を信じております」

【男主人】「え、なにそれ、自制心が必要なの!? あ、酔いが急に醒めてきた」

【長ミミ】「ヒントは『お風呂場でドッキドキ大作戦』とだけ、具体的な内容については秘密です」

【男主人】「いや、もう、なんか、グレイゾーンどころじゃなくない!?」

【長ミミ】「ええ、エッチなのはいけません」

【男主人】「だったら止めようよ!!」

【長ミミ】「私に白髪女さんと猫ミミちゃんのタッグを止めれるだろうか? いや、無理だ」

【男主人】「反語法で言わなくても、いや、僕も無理っぽいなぁ」

【長ミミ】「でしょう?」

【男主人】「なんか君がそんなに満足げな顔をしているのか、とっても問い詰めたい気分だよ」

 

 

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