第20話『家に帰ったら、猫ミミちゃんがいた』
■草原と平穏の国:男主人邸
【長ミミ】「お帰りなさいませ」
【猫ミミ】「おかえりなさーい」
【男主人】「ただいまー…………」
【猫ミミ】「ねーねー、早くゴハンにしよー」
【長ミミ】「そうですね。今日は海産の干物が安かったので魚介スープにしてみました」
【男主人】「………………」
【猫ミミ】「わーい、おっさかなおっさかなー」
【長ミミ】「ふふふ……私たちは、ご主人様の食事が終わってからですよ」
【男主人】「……誰?(指差し」
【猫ミミ】「ん? あたし?」
【男主人】「うん」
【猫ミミ】「あたしは獣人族の猫ミミだよ!」
【男主人】「へぇ、あ、僕は男主人ね…………だから誰っ!?」
【猫ミミ】「長ミミさんにチンピラから助けてもらったの! 今日からメイドさん見習い!」
【男主人】「そんなことがあったの? 大丈夫だった?」
【長ミミ】「助けただなんて……ちょっと虫の居所が悪かったから八つ当たりついでです(もじもじ」
【男主人】(…………怖っ)
【長ミミ】「ご主人様、念願のハーレム生活への第一歩ですね。がんばっ」
【男主人】「誰もそんなもの目指してないよっ! しかも全然応援する気もないくせに!」
【長ミミ】「もちろんですとも、エッチなのはいけません(キッパリ」
【男主人】「ううっ……で、本当のところは?」
【長ミミ】「いえ、どうも孤児の上、ほとんど人攫いに近い形で街に連れて来られたようです」
【男主人】「あ~……頭が痛い問題だね」
【長ミミ】「ご主人様がダメと仰るのでしたら、即行即座に着の身着のまま屋敷から追い出しますが……」
【猫ミミ】「えええっ!? 追い出すの……?(涙目」
【男主人】「どんだけ冷血な男なんだよ、僕はっ! とりあえず、全て長ミミに任せるよ」
【長ミミ】「かしこまりました。立派なファイターに育ててみせます」
【男主人】「メイドじゃないのっ!?」
新キャラクターの紹介です。
●猫ミミ
【種族】:獣人族 【(自称)年齢】:15歳 【性別】:女性
【一人称】:あたし
【設定】:
・孤児だったため自分の正確な年齢は分からない。
・なかなか魅力的なボディの持ち主らしい。
・訳あって男主人邸の見習いメイドさん。