オマケ『君と一緒にいることを、約束していた』
■森林と調和の国:草原軍野営地
【幼ミミ】「あの……」
【魔術師】「ん? ごめんなさい、起こしてしまいましたか」
【幼ミミ】「ううん、眠ってなかったから……」
【魔術師】「そうですか。僕ももう寝ますから、幼ミミも早く寝なさい。そうじゃないと明日が大変ですよ」
【幼ミミ】「その……」
【魔術師】「どうかしました?」
【幼ミミ】「いっしょに寝ていいですか?」
【魔術師】「……・・」
【幼ミミ】「ダメ……ですか?」
【魔術師】「ダメじゃないですが、まぁ、しょうがありませんね」
【幼ミミ】「……ありがと!」
【魔術師】「もう少しで、大きな集落に着きます。そこだったら、幼ミミのおじさんかおばさんがいるでしょう。だから、安心してください(ぎゅ」
【幼ミミ】「もし、わたしのおじさんもおばさんもいなかったら?」
【魔術師】「そうだね、そうしたら僕たちと一緒に来る? 僕が面倒を見てあげるよ」
【幼ミミ】「ほんとっ!? ずっとわたしと一緒にいてくれる?」
【魔術師】「ええ。でも、大丈夫ですよ、きっと幼ミミのおじさんかおばさんは見つかるから……」
【幼ミミ】「(小声)……見つからなければいいのに」
【魔術師】「何か言いました?」
【幼ミミ】「ううん。一緒にいてくれるんだよね? 約束?」
【魔術師】「もしもの時は、ですよ?」
【幼ミミ】「うー……」
【魔術師】「ほら、早く寝なさい」
【幼ミミ】「……はーい、おやすみなさい(ぎゅ」
【魔術師】「おやすみなさい」