第159話『女2人で、ヤケ酒を呷っていた』
■草原と平穏の国:男主人邸
【妖艶女】「おっと、グラスが空になったな、ほら……(トポトポ」
【副官女】「ああ、ありがとうございます。では、ご返杯(トポトポ」
【妖艶女】「で、えーと、なんの話をしてたっけ?」
【副官女】「長ミミさんが庭に出て行ったけど、追わなくていいんですか? っていう話です」
【妖艶女】「そうだった。アタイよりもアンタはどうなのさ?」
【副官女】「……雰囲気が、違うんですよ。こう、帰ってきてから、明らかに男主人様の彼女を見る眼差しが! いくら疎い私だってピンと来ます!」
【妖艶女】「そうだね。アタイも半分は賛成さ。けど、まだ男と女の関係にはなってないね。そこに付け入る隙はあると見たよ」
【副官女】「なっ、なんて、はしたないなことを!」
【妖艶女】「ふんっ、アンタも何を言ってるんだい。愛して欲しいって事は、そういうことだろう? 貴族ならなおさら、早いうちに跡取りが必要だったりするんじゃないかい?」
【副官女】「そういう話をしているわけじゃありません! 婚前にそういうことをすること自体が……」
【妖艶女】「アンタの男主人様への愛は、そんなもんなのかい?」
【副官女】「そんなことはありません!」
【妖艶女】「よーし、よく言った! なぁに2人がかりで押さえ込めば、コッチのもんだろ」
【副官女】「ふ、2人がかり?」
【妖艶女】「そうだよ、アタイが下半身を押さえるから、アンタが上半身を押さえて……」
【副官女】「それじゃあ、私が不利じゃありませんか!!」
【妖艶女】「ほ~、どこがどう不利なのか、教えてもらうか?」
【副官女】「そ、それは、上の方にはなくて、下の方にあって……」
【妖艶女】「しょうがない、それじゃあ、下の方は先にアンタへ譲って……」
【副官女】「そもそもですね! そういう話をしたいんじゃなくて! はぁ……(ゴクゴク」
【妖艶女】「いい飲みっぷりだね! アタイも負けられない(ゴクゴク」
【副官女】「ぷはっ、いいですか? まず……」
【妖艶女】「おっと、グラスが空になったな、ほら……(トポトポ」
【副官女】「ああ、ありがとうございます。では、ご返杯(トポトポ」
【妖艶女】「で、えーと、なんの話をしてたっけ?」