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第156話『緩やかな時が、流れていた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【男主人】「…………あれ?」

【長ミミ】「どうかしましたか、あなた?」

 

SE(お茶の準備をする音):カチャカチャ……トポトポ……

 

【男主人】「今さ、僕のことを呼んだ?」

【長ミミ】「いいえ……空耳じゃないですか? はい、どうぞ」

【男主人】「ありがとう。……空耳、かなぁ?」

【長ミミ】「ええ、半ミミちゃんは、猫ミミさんと一緒に部下男さんの家へ行っていますし」

【男主人】「(ずずっ)あー、そういえば、久しぶりに2人きりだなぁ」

【長ミミ】「なんだかんだで誰かがいますからね。半ミミちゃんも、まだまだ手が掛かる子ですし。

 くすっ、半ミミちゃんと言えばプロポーズされたみたいですよ。それも2人から」

【男主人】「ぷ、ぷろぽーずっ!? あ、相手は誰だ!?」

【長ミミ】「もちろん、王子君と黒下君ですよ」

【男主人】「くっ、たとえ王太子といえど、簡単にうちの娘はやらんぞっ! 今度の座学の際にとっちめてやる」

【長ミミ】「大人げない。あなた、子供同士の可愛らしいごっこ遊びみたいなものですよ?」

【男主人】「うー、そう言ったってなぁ?」

【長ミミ】「そんなことばっかり言っていると、半ミミちゃんに『とぉさま、ジャマ!』とか言われますよ?」 

【男主人】「ぐはっ…………それは死ねる。主に心理的に……」

【長ミミ】「まったく……2人きりの時くらい、私のことを見てくださいませんか?」

【男主人】「あー、うん、その、だな?」

 

 

【???】「…………さ……ま……っ」

 

 

【男主人】「…………あっ」

【長ミミ】「いきなり辺りを見回されて、どうしたのです?」

【男主人】「…………」

【長ミミ】「あなた……?」

【男主人】「ああ、そっか、うん、そういうこと……か」

 

 

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