第155話『飛び乗って、起こされていた』
■草原と平穏の国:男主人邸
【半ミミ】「…………えいっ(ボスッ」
【男主人】「うわぁっ!?」
【半ミミ】「わわわっ!?(コロン」
【男主人】「……半ミミ? いま、寝ている僕の上に飛び乗ってこなかった?」
【半ミミ】「……おはようございます! とぉさま!」
【男主人】「……半ミミ、いい子だから、教えて欲しいんだけど、僕に飛び乗った?」
【半ミミ】「はい!」
【男主人】「なんで?」
【半ミミ】「ねてたから!」
【男主人】「僕は寝てる人に飛び乗っちゃダメって言ったよね?」
【半ミミ】「でも、かぁさまが、なかなか起きなかったら、やっちゃてもいいって!!」
【男主人】「半ミミは、とぉさまと、かぁさま、どっちの言うことを聞くのかな?」
【半ミミ】「かぁさまです!(きっぱり」
【男主人】「ぐふっ……あれ、目から汗が……」
【半ミミ】「あー、とぉさま、またねたー! おきてくださーいー!!」
【男主人】「僕はもうだめだー。半ミミが、ほっぺにキスしてくれないと起きれないー」
【半ミミ】「もぉ、しかたありませんねー(ちゅ」
【男主人】「おおっ、元気になってきたぞ」
【半ミミ】「きょうは、とくべつですよー」
【男主人】「はい、ありがとうね。かぁさまたちは、食堂かな?」
【半ミミ】「猫のおねぇちゃんと、いっしょに朝ごはんを作ってました! だから、わたしが、とぉさまを起こしにきました!」
【男主人】「それじゃあ、一緒に行こうか。今日のご飯はなんだろうね」
【半ミミ】「わたしはイチゴのジャムがいいです!」
【男主人】「そうだね。まだ残ってたはずだから、出してもらおうか」
【半ミミ】「わーい♪」
SE(扉の開閉音):ガチャ、ギィ、バタン
【男主人】「おはよう」
【猫ミミ】「おはようございます、旦那様」
【半ミミ】「かぁさま! とぉさまをつれてきました!」
【長ミミ】「お疲れ様、半ミミちゃん。それと、おはようございます、あなた」