第151話『作戦が一段落し、ドタバタしていた』
■森林と調和の国:草原軍野営地
【騎士娘】「……武器を捨ててください、と」
【男主人】「…………」
【騎士娘】「…………」
【男主人】「……よし、もう良いよ」
【騎士娘】「はぁ~~……き、緊張しました。だだ、大丈夫でしたか?(ぶるぶる」
【男主人】「うん、大丈夫大丈夫、上出来だよ」
【騎士娘】「け、剣武会の準決勝よりも緊張しました。少し怖かったですし……ほら、まだ手が震えてます」
【男主人】「でも、その騎士娘の頑張りは無駄にはならないよ」
【騎士娘】「私は頑張りと言える程のことはやっていません、全部、男主人様に言われたとおりにやっただけです」
【男主人】「それは違うよ。僕は、戦争をやめるように訴えかけて欲しいと、騎士娘に頼んだだけだ。さっきの言葉は、騎士娘が自分で考えて紡いだ言葉だろう?
そうじゃなければ、怖いと思うほど緊張することなんてないさ。そして、本音で語った言葉はきっと届く……僕ではなく、騎士娘がこの戦争を終わらせるんだ。ま、失敗したら、僕のフォローが悪かったってことで、また次の作戦を考えればいいさ(微笑」
【騎士娘】「あぅ…………」
【男主人】「ん? どうしたの?」
【騎士娘】「い、いえっ、なんでもっ、ありません!」
【男主人】「そう? 疲れたなら、ここで休憩してて。僕は堅騎士殿の所へ、様子を伺いに行くから」
【騎士娘】「疲れていません。疲れていたとしても休んでなどいられません。私も向かいます」
【男主人】「じゃあ、一緒に行こう」
【騎士娘】「えっと……すみません、その前に、いつもの服に着替えたいのですが」
【男主人】「せっかくだし、そのままでいたら?」
【騎士娘】「こんな軽装では心許ないです」
【男主人】「んー。でもそれ、エルフ族の技術で織られた特殊な布を使われているから、下手な鎧より丈夫だよ?」
【騎士娘】「ええっ!?」
【男主人】「衝撃や斬撃にもある程度耐えれて、一般的な魔術師の攻撃魔術なら威力を半減以下にするし」
【騎士娘】「う、うそですよね?」
【男主人】「一揃いで800万イェンくらいじゃない?」
【騎士娘】「脱ぎますっ、今すぐ脱いでお返ししますーー!!」
【男主人】「うわぁ、人の目の前で脱ぐなぁーー!!」
【長ミミ】「…………(うんうん」
【男主人】「長ミミっ、静かに入って、頷いただけで、出て行かないでーー!!」