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第137話『“棘”の集落で、本軍と合流していた』

 

 ■森林と調和の国:“棘”の集落(草原軍本部)

 

【堅騎士】「おお、男主人殿、戻られたか」

【男主人】「はい……ただ、少し問題が……」

【堅騎士】「問題?」

【男主人】「僕らは、南の戦場跡に向かったのですが……そこで騎士娘が、戦士としての壁に……」

【堅騎士】「軟弱な……」

【男主人】「申し訳ない」

【堅騎士】「いや、男主人殿は何も悪くなかろう。むしろ、妹が、このまま実戦に出ていたらと思えば……兄としては感謝の念がえん(深々」

【男主人】「頭を上げて下さい。僕には僕の理由があって、偶々なのですから」

【堅騎士】「しかし、それでは、特務隊の任務に支障が出るか……誰かを割り当てるから、しばらく時間を頂けるか?」

【男主人】「いえ……僕が目指す所が定まりました。目処が立つまでは、このままで……」

【堅騎士】「ふむ。それがもし、騎士娘のことを庇ってのことならば……」

【男主人】「それは……全くないとは言い切れませんが、僕の気持ちによる問題です」

【堅騎士】「真にかたじけない(深々」

【男主人】「ですから、頭を上げてください」

【堅騎士】「しかし、如何いかなる心算しんさんで?」

【男主人】「近く……「鉱山と武勇の国」に政変が起ります」

【堅騎士】「!?!?」

【男主人】「その一報が敵軍に届いた時……」

【堅騎士】「敵軍は、様々な思惑によって、分裂するでしょうな」

【男主人】「ええ、幾つかの有力氏族の私兵、一般民の徴兵、傭兵などの混合軍における弱みですね」

【堅騎士】「となると、その情報がいつ敵軍に届くかですが……」

【男主人】「その情報については、僕の方で抑えてあります。タイミングを見計らい、積極的に噂を流しましょう」

【堅騎士】「某たちは…………勝てるでしょうか?」

【男主人】「勝ちましょう」

【堅騎士】「そうですな。勝ちましょうぞ」

 

 

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