表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/181

第133話『スープを飲んで、温まっていた』

 

 ■森林と調和の国:特務隊野営地

 

【射手男】「とりあえず、辺りに人が残っている気配はなかったっす。近くに小さな集落があったけど、そこも無人になっていたっす。多分、戦禍を逃れるために避難したんだと思うっす」

【男主人】「ご苦労様……ん、そろそろいいかな? ほら」

【射手男】「いただきまっす!」

 

SE:(焚き火の音):パチパチ……

 

【射手男】「ふーふー……(ぱくぱく、ずずっ)……ふぅ、男主人様、これ、見た目は悪いけど、味は美味いっす! 魚のスープっすか?」

【男主人】「干し魚と根野菜のごった煮かな? とりあえず、褒めるならちゃんと褒めろ……(もぐもぐ」

【射手男】「美味いっす。ところで、騎士娘は、大丈夫っすか?」

【男主人】「難しいとこかな……身体の方は大丈夫だけど、ココロというか、気持ちがバッサリ折れちゃったかな」

【射手男】「それで、どうするつもりっすか?」

【男主人】「どうするつもりって?」

【射手男】「ココロが弱っている女性を優しくするのはジゴロの基本っす! おれは、しばらく離れてた方がいいっすか?」

【男主人】「こら待て、あれだけ説明したのは何を聞いてたのかな?」

【射手男】「建前はいらないっす!」

【男主人】「正真正銘の本音だーー!!」

【射手男】「……え? 冗談じゃなくてマジっすか? 男主人様の数々の武勇伝は……」

【男主人】「そんな事実はない!(きっぱり」

【射手男】「ひどいっ! おれら男兵士推定3万人の夢とロマンを返せっす!」

【男主人】「知るかっ!!」

【射手男】「屋敷に押しかけ美女メイドや獣っけもっこメイドをはべらせ、職場ではお嬢様との宮廷ラブ、下町での年上のお姉さんからの誘惑の全てが、嘘の……嘘の情報だったんすか!!」

【男主人】「…………」

【射手男】「…………」

【男主人】「そ、そうだよ?」

【射手男】「……男主人様、なんであからさまに目を逸らしてるっすか?」

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ