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第130話『意外な事実が、判明していた』

 

 ■森林と調和の国:草原軍野営地

 

【男主人】「失礼いたします。今、少しよろしいでしょうか?」

【堅騎士】「おお、男主人殿か。何かあったか?」

【男主人】「明日以降の特務隊の行軍について、少し相談が」

【堅騎士】「ふむ?」

【男主人】「派遣軍本体と合流する前に寄りたい場所があるのです」

【堅騎士】「寄りたい場所…………。それは今回の戦争に対する策というわけか?」

【男主人】「いえ、寄りたいのは“森の南外れ”です」

【堅騎士】「そこは……今回の戦争における最初の戦場だな。そこで何か得れるものがあるとは思えないが……」

【男主人】「この目で確かめたいだけです。それと、確かめさせたいだけです」

【堅騎士】「…………まぁ、問題はないだろう。別行動を許可する」

【男主人】「ありがとうございます」

【堅騎士】「時に……特務隊に配属させた2人は役に立っているか?」

【男主人】「ええ、2人とも優秀で、僕は助かっています」

【堅騎士】「そうか(ほっ」

【男主人】「何か心配ごとでもあったのですか?」

【堅騎士】「いや、大したことではない」

【男主人】「……そうなのですか?」

【堅騎士】「……誤魔化されてはくれんか」

【男主人】「ええ、まぁ……もちろん、無理やり聞きだすつもりはありませんが」

【堅騎士】「何、単純な話だ。それがしと騎士娘は、異母兄妹でな…………某が5歳の誕生日を迎えた頃に母がなくなり、数年後に父が後妻として家に迎えたのが、騎士娘の実母だ。“堅騎士”と“騎士娘”で名前が似ているだろう?」

【男主人】「…………外見は、あまり似てませんね」

【堅騎士】「まぁ、某は父と前妻に似て、妹は後妻に似ているからな。

 まぁ、異母兄妹とはいえ、兄妹の仲は悪くはないぞ。某が兄として妹の様子を気にする程度にはな」

【男主人】「なるほど……」

【堅騎士】「もちろん、騎士娘を特別に他の兵士より贔屓ひいきしていたりはしないがな」

 

 

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