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第127話『副官女は、素直さに憧れていた』

  

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【猫ミミ】「いらっしゃい!」

【副官女】「……2人はもう出発したのね?」

【猫ミミ】「うん、お昼前に出発したよ」

【副官女】「そっか」

【猫ミミ】「今、お茶を淹れるから、座ってて!」

【副官女】「あっ、私はすぐに…………って、しょうがないな(微笑み」

 

 

【猫ミミ】「お待たせしました。このクッキー、あたしが焼いたんだ!」

【副官女】「ありがと。それじゃあ頂きます。フー……(コクコク、サクッ、コクコク」

【猫ミミ】「…………(どきどき」

【副官女】「んー、少し茶葉の開きが足りないかな。この葉なら、カップに注ぐ前にもう少し待ったほうが良かったかも?」

【猫ミミ】「あうぅ~(しょんぼり」

【副官女】「でも、クッキーの方は合格ね。人によっては甘さが足りないって言うかもしれないけど、私は甘さが控えめの方が好きだし、お茶菓子としてのクッキーなら上出来よ」

【猫ミミ】「やったぁ! たくさん焼いたから、良かったらお土産にするね!」

【副官女】「それじゃあ、もらって帰ろうかな?」

【猫ミミ】「うん!」

【副官女】「ところで、猫ミミちゃん……」

【猫ミミ】「なぁに?」

【副官女】「良かったら、みんなが帰ってくるまで、私の屋敷で寝泊りしてもいいんだけど?」

【猫ミミ】「ううん、気持ちは嬉しいけど……みんなが帰ってきた時に、あたしが一番にお出迎えするの」

【副官女】「そっか…………いいなぁ」

【猫ミミ】「何がいいの?」

【副官女】「ん、猫ミミちゃんがね、ちょっとだけ羨ましいなって」

【猫ミミ】「副官女さんもメイドさんになりたいの?」

【副官女】「ち、違って! 羨ましいのは、猫ミミちゃんの真っ直ぐな気持ちね」

【猫ミミ】「???」

【副官女】「猫ミミちゃんは偉いなって、褒めたのよ。あーあ、私も頑張らなきゃ」

【猫ミミ】「えっと? 副官女さん、頑張れー! ふぁいとー! おー!」

 

 

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