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第13話『帰ってきたら、余計疲れていた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【男主人】「ただいまー」

【長ミミ】「…………」

【男主人】「ん? どうしたの?」

【長ミミ】「申し訳ありません、どちら様でしょうか?」

【男主人】「えええっ!? いやいや、僕だよ!」

【長ミミ】「なるほど、僕様でいらっしゃいますか」

【男主人】「僕様って!? 名前は男主人だけど!!」

【長ミミ】「それは申し訳ありません、オトコシュ・ジンダケード様」

【男主人】「微妙に名前っぽいけどね! 違うからね! 何これ、新しいイジメっ!?」

【長ミミ】「はい。10日かけて練りに練ってみました」

【男主人】「認めたしっ!!」

【長ミミ】「さて、感動の再会も済ませましたし、お帰りなさいませ、ご主人様」

【男主人】「いやもう、疲れたよ……」

【長ミミ】「出張お疲れ様です。さっさと中に入って休まれたらいかがでしょう?」

【男主人】「さりげなく出張のせいにしてるけど、止めは長ミミだからね?」

【長ミミ】「私の半分は愛で出来ております。人生に疲れたご主人様に止めを刺すのも愛ゆえに」

【男主人】「そんな痛い愛はいらないし!! まだ人生を悲観するほど生きてもないから!!」

【長ミミ】「ああ、ご主人様が帰ってきたんだな…………と、悦びに浸る私」

【男主人】「ああ、帰ってきたんだなぁ、と心が打ちひしがれているよ、僕は……」

【長ミミ】「出張はとても大変だったのですね。心が落ち着く香りのお茶を淹れましょう」

【男主人】「もぉいいけど。ところで、留守中に何かあった?」

【長ミミ】「変わったことですね。特には……」

【男主人】「そ、ならいいんだけど」

【長ミミ】「あっ」

【男主人】「何かあった?」

【長ミミ】「そういえば、盛りのついた犬が迷い込んできましたが……」

【男主人】「……それで?」

【長ミミ】「そのまま追い払いました」

【男主人】「それだけ?」

【長ミミ】「それだけです」

 

 

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