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~幕間~『従姉妹7』

 

 ■森林と調和の国:氏族長宅

 

【幼ミミ】「…………」

【長ミミ】「…………」

【幼ミミ】「…………」

【長ミミ】「んんん……」

【幼ミミ】「っ!」

【長ミミ】「……幼、ミミ、ちゃん?(ぼんやり」

【幼ミミ】「お姉さん……?(びくびく」

【長ミミ】「…………あ、そっか、私、また倒れちゃったのか」

【幼ミミ】「び、びっくりしたんだよ!」

【長ミミ】「ごめん、怖がらせちゃった、ね?」

【幼ミミ】「ううん、お姉さん、その……大丈夫?」

【長ミミ】「大丈夫だよー、ほら、元気元気」

【幼ミミ】「…………」

【長ミミ】「幼ミミちゃんこそ、ちゃんとご飯食べた? 私は幼ミミちゃんのふっくらほっぺが好きなんだから」

【幼ミミ】「ちゃ、ちゃんとたくさん食べたよ!」

【長ミミ】「……ごめんね」

【幼ミミ】「なに……が?」

【長ミミ】「ずっと一緒に居てあげれなくって……」

【幼ミミ】「……イヤ、イヤだよ! なんで、どうしてっ……」

【長ミミ】「私だって…………イヤだよ。

 私は幼ミミちゃんのお姉ちゃんになれてすごく嬉しかった。ずっと……幼ミミちゃんのお姉ちゃんでいたかったよ」

【幼ミミ】「なら!」

【長ミミ】「幼ミミちゃん、私がいなくなって……泣きたいなら泣けばいい、笑えないなら笑わなくてもいい……だけど、誰かを思い続けることは忘れないで?

 人を思うことができる人は、とっても幸せなことだと思うから……私はお姉ちゃんとして、幼ミミちゃんが幸せになって欲しいんだよ?」

【幼ミミ】「だったら、だったらぁ……(えぐっ」

【長ミミ】「ごめん、ごめんね……」

【幼ミミ】「あやまらないで……わたし、忘れないから、お姉さんのことも、ずっと思い続けるから!」

【長ミミ】「幼ミミちゃん…………ありがとう、思い残すことはいっぱいあるけど……幼ミミちゃんやお父さんやお母さん、黒ミミさんが、私を覚えててくれるなら、もう、いいかな……これ以上、わがまま言ったら未練が残っちゃうもんね。

 たくさん喋ったから、ちょっと疲れちゃったな。少し眠るね。おやすみ、幼ミミちゃん……」

 

 

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