表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/181

~幕間~『従姉妹4』

 

 ■森林と調和の国:氏族長宅

 

【幼ミミ】「あれ? お母さまが2人?」

【長ミミ】「くすくす……私が初めてこの絵を見た時と同じ感想ですね」

【幼ミミ】「長ミミさん、お母さまは双子だったんですか?」

【長ミミ】「お姉さん」

【幼ミミ】「あっ、お姉さん……(照」

【長ミミ】「可愛いっ!!(ぎゅー」

【幼ミミ】「うぐうぐっ……!?!?(じたばた」

【長ミミ】「あっと、ごめんなさい。思わず力いっぱい抱き締めたくなって」

【幼ミミ】「ぷはっ! 苦しかった……」

【長ミミ】「幼ミミちゃんが可愛いのが悪いんですよ」

【幼ミミ】「むぅ……」

【長ミミ】「それで、えーと……あ、そうそう。幼ミミちゃんは、私の小さい頃よりもずっと賢いですよ。ただ、母たちは双子じゃなくて、すごく外見の似た姉妹だったそうです。

 私も幼ミミちゃんもお母さん似だから、きっと私たちも良く似た従姉妹になりますね」

【幼ミミ】「え……わたしも長ミ、ちがった、お姉さんみたいになる?」

【長ミミ】「ええ、よく食べて、よく運動して、しっかり寝ればすぐですよ」

【幼ミミ】「私がお姉さんみたいになったら、魔術師さんも帰ってきてくれるかな?」

【長ミミ】「さぁ、難しいかもしれないですね」

【幼ミミ】「…………」

【長ミミ】「いっそ、幼ミミちゃんが、大きくなったら魔術師殿の所に押し掛けてしまえばいいんです」

【幼ミミ】「押し掛ける?」

【長ミミ】「そ、最初はご飯を食べさせてあげるの、できれば洗濯や掃除もできるといいですね」

【幼ミミ】「料理、洗濯、掃除?」

【長ミミ】「そうそう、男性は、きちんと家事ができる女性が一緒だと喜ぶんです」

【幼ミミ】「じゃあ、料理と洗濯と掃除を覚えたら、魔術師さんは喜んでくれる?」

【長ミミ】「喜びますよ、きっと」

【幼ミミ】「じゃあ、わたしに料理と洗濯と掃除を教えてくれますか?」

【長ミミ】「ええ、任せなさい。王妃様付きの女官にだってなれるくらい、何処に出しても恥ずかしくないようにしてあげるから!」

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ