表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/181

第120話『射手男が、信念を語っていた』

 

 ■草原と平穏の国:馬車の中

 

【射手男】「ちょっといいっすか?」

【男主人】「ん? 何かな?」

【射手男】「昨日のことっすけど……男主人様は、騎士娘もすでに篭絡済ろうらくずみっすか?」

【男主人】「ぶっ……それはない!! そもそも、僕は噂されてるみたいな凄腕のナンパ師じゃ、決してないからな……」

【射手男】「けど、昨日おれが天幕に入った時の雰囲気はかなり桃色だったっす!」

【男主人】「ドライアードだ」

【射手男】「…………?」

【男主人】「…………(汗」

【射手男】「(ぽむっ)……『気のせい』と『木の精(霊)』を掛けたんすね! スゴイっす!」

【男主人】「そうやって説明されると、そこはかとなく惨めな気持ちになるな……その本気で尊敬しているような目が僕の心をえぐる……」

【射手男】「褒められて凹むなんて、変な男主人様っす」

【男主人】「なんて言うか、君に言われたくはないけどね!」

【射手男】「それはともかく……騎士娘も篭絡するっすか?」

【男主人】「しないっ!! 人の話をよく聞け! 僕は別に女性を見れば挨拶のように口説く女好きでも、権力を盾に関係を迫るような好色魔でもないからな!」

【射手男】「それが本当なら、噂と全然違うっす」

【男主人】「なんでそんなに噂通りの僕に夢を見る!! この間聞いた限りだと、なんかもう人間としてダメな部分も多かったぞ!!」

【射手男】「人には出来ないことをやってしまう人を英雄と呼ぶっす。そこに憧れるっす」

【男主人】「……ところで、なんで、そんなに騎士娘のことを気にする?(ニヤニヤ」

【射手男】「なんていうか、騎士娘とは、おれが入隊してからだから、結構付き合いが長いっす。昔から、剣術バカの訓練バカでバカ代表で、はたから見てて危なっかしいっす」

【男主人】「バカ代表って……射手男、興味から聞くんだが、それは愛情なのか?」

【射手男】「違うっす。なんていうか、路地裏で近所の子供の面倒を見る、みたいな気持ちっす」

【男主人】「ふ~ん」

【射手男】「それに、おれには結婚を約束した恋人がいるっす」

【男主人】「はっ?」

【射手男】「色々考えたけど、おれは名誉より勝敗より生きて帰る方が大事っす」

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ