第116話『特務隊に、配属されていた』
■草原と平穏の国:王宮(会議室)
【堅騎士】「まずは、此方から挨拶しよう。某が、第九師団の師団長を務めている堅騎士だ」
【男主人】「僕が第十一師団の師団長の男主人です。と、言っても、今回は僕一人だけの参戦ですので、中心となる指揮系統は堅騎士殿を中心で、と考えてましたがどうですか?」
【堅騎士】「ふむ、ならば丁度良い。此方から提案しようと思っていたことがある。提案の前に某の後ろにいる2人を紹介しよう。うちの団の騎士娘と射手男だ」
【騎士娘】「騎士娘です」
【射手男】「射手男です。噂の男主人殿にお会いできて嬉しいっす」
【男主人】(噂の……?)
【堅騎士】「この2人には、護衛を兼ねて、男主人殿の補佐を担当させる。それで指揮系統としての提案だが、男主人殿を隊長とした特務隊を結成させようと思うがいかがか?」
【男主人】「特務隊ですか? 部隊編成規則に、そんな隊はありましたか?」
【堅騎士】「いや、部隊編成規則に示し合わせるならば、遊撃隊に近い扱いになる。遊撃隊が持つ独自裁量の権限を無制限にしたものだと考えてもらえば結構。
男主人殿を隊長とし、この2人を含めた3人を中心とした部隊となる。男主人殿の話を聞くに、そうした方が有効であるということになった」
【男主人】「なるほど……ご配慮ありがとうございます」
【堅騎士】「いやいや、某に礼を言われるのは違う。この件については、東公爵様の案だ」
【男主人】「そう……でしたか。東公爵様にはお世話になりっぱなしです」
【堅騎士】「特務隊について、細かい部分は2人が知っていますから、追々確認しておいて欲しい。何かあれば、進軍しながら話を煮詰めればいいと思う」
【男主人】「了解しました。堅騎士殿も、お2人もよろしくお願いします」
【騎士娘】「はっ(ぺこり」
【射手男】「頼りしてくださいっす(ぺこっ」
【堅騎士】「では、半刻後に出立です。行きましょう……」
新しいキャラの紹介です。
●堅騎士
【種族】:人間族 【年齢】:34歳 【性別】:男性
【一人称】:某
【設定】:
・第九師団の師団長。
・東公爵の有能な部下の1人であり、堅実な戦術を好む。
●騎士娘
【種族】:人間族 【年齢】:22歳 【性別】:女性
【一人称】:私
【設定】:
・今回の戦争における男主人の部下兼護衛その1。
・女性ながら、第九師団では上位の腕利き剣士。
●射手男
【種族】:人間族 【年齢】:21歳 【性別】:男性
【一人称】:おれ
【設定】:
・今回の戦争における男主人の部下兼護衛その2。
・明るく人懐っこい青年。初対面の時から、何故か男主人を尊敬している。