表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/181

第98話『会談の条件を、提示していた』

 

 ■鉱山と武勇の国:黒騎士邸

 

【部下男】「忙しい所失礼します。男主人様と連絡が取れましたので、その報告に参りました」

【黒騎士】「いや、最初にお願いしたのはこっちだからな。先日の返事を頂けると思ってもいいのか?」

【部下男】「ええ、その件です」

【黒騎士】「で?」

【部下男】「魔術による会談をお受けする、というのがコチラの答えです」

【黒騎士】「それは良かった」

【部下男】「つきまして、いくつかの条件を出させていただきたい」

【黒騎士】「それで、その条件とは?」

【部下男】「1つ目、会談に対して、両方から2名まで立会人を出す。コチラは、オレともう1人」

【黒騎士】「次は?」

【部下男】「2つ目、通話に必要な魔術の行使は、コチラが執り行う」

【黒騎士】「ふむ」

【部下男】「3つ目、会談の内容については参加者のみの機密とする。ただし、その会談の結果次第では、その制限を緩めることも考慮する」

【黒騎士】「それで終わりかな?」

【部下男】「いえ、最後4つ目、先の3つの条件のいずれかが破られる場合、会談は失敗したものとし、会談はなかったものとして扱う……以上です」

【黒騎士】「今度は、俺が即答するわけにはいかないようだ。時間をもらいたい。ただし、明日には返答しよう」

【部下男】「もちろんです」

【黒騎士】「ところで、もう1人の立会人は“霞の賢者”殿だろうか?」

【部下男】「……まぁ、隠す必要は、ないでしょうね。ええ、オレの祖母が立ち会います。通話に必要な魔術の行使も祖母が行ないます。何か問題がありますか?」

【黒騎士】「いや、むしろ、賢者殿が立ち会ってもらった方が、問題が少なくなるだろう」

【部下男】「では、そういうことで……何か、今のうちに話しておくことはありますか?」

【黒騎士】「今すぐに話せることは、特にないな」

【部下男】「それっじゃあ、また明日に」

【黒騎士】「また明日…………」

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ