表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/181

第10話『扉を開けたら、王子様がいた』

 

 ■草原と平穏の国:男主人邸

 

【長ミミ】(…………5日目、もうなのか、まだなのか)

【長ミミ】(早くても10日ということは、それ以上かかる可能性もある)

【長ミミ】(この家に来て、ここまで長く独りになるのは、初めて……ですね)

 

SE(ノッカーの音):コンコンコン

 

【長ミミ】(ご来客? ご主人様のいない時にタイミングの悪い)

 

SE(扉を開く音):ガチャ、ギィ

 

【長ミミ】「…………」

 

SE(扉を閉じる音):ギィ、バタン

SE(ノッカーの音):コンコンコンコンコンコン

SE(扉を開く音):ガチャ、ギィ

 

【王子様】「この家のメイドはどういう教育を受けているのかな? 普通、お客を無言で締め出す?」

【長ミミ】「夢か幻か妖精さんのイタズラなら良かったのに」

【王子様】「はっはっは、相変わらずだね」

【長ミミ】「ええ、王子様も相変わらずのようで、では、お帰りください」

【王子様】「ちょっ、待って!! なんで、そう人を締め出そうとするかな!」

【長ミミ】「誠に残念ながら、ご主人様は不在のため、怪しげな人間を屋敷に入れることはできません」

【王子様】「怪しくないでしょ!? ボクほど身元のはっきりしている人間はいない!!」

【長ミミ】「とりあえず、十割中十二割くらい怪しいです。もう、体から溢れんばかりに」

【王子様】「まさかの全否定!?」

【長ミミ】「まったく、無言で締め出すなというから、一言付けて締め出そうとしたのに、ワガママな」

【王子様】「え、何かボクが悪い流れになってない!?」

【長ミミ】「ご主人様が不在なことは、ご承知でしょう? 何をしにいらしたのですか?」

【王子様】「いやー、男主人がいなくてキミが寂しがっているんじゃないかなと」

【長ミミ】「寂しがっている女性ならば、王宮にもいらっしゃるのでは? あまり奥様を放置するものじゃないですよ?」

【王子様】「そんな健気な子じゃないけどねぇ。それにキミとボクとの関係じゃないか」

【長ミミ】「別に、私と王子様の間に特殊な関係があるとは記憶していませんが」

【王子様】「そこまでいくと、いっそ清々しいね!」

【長ミミ】「その点については、ご主人様にも高く評価されておりますので」

【王子様】「一応関係あると思うんだけど…………ねぇ、婚約者殿?」

 

 

 

 新キャラクターの紹介です。

 

●王子様

【種族】:人間族 【年齢】:24歳 【性別】:男性

【一人称】:ボク

【設定】:

・「草原と平穏の国」の第一王子。王位継承権の第一位。

・女性大好き。

・既婚者らしい。でも貴族の一夫多妻は違法ではないようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ