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【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました  作者:   *  ゆるゆ


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はや!




『うまー!』


 どーなつに喜んでくれる精霊さんたちと一緒に飛び跳ねるキーアに微笑んだヨニが、こぽこぽお湯を沸かしてくれる。


「ではお茶をお淹れしましょうね」


 たぶん空中を飛び回っているように見えるドーナツにも、突然あちこちが、ぴかぴかしちゃうのにも慣れてくれたらしいヨニが、お茶を淹れてくれました!


『わー! いー匂い!』


『うま!』


『さわやか!』


『どーなつに、あう!』


『また、どーなつ、食べれる!』


 さっぱりするからね。またどーなつに手がのびちゃうよね。わかる!


 中空に飛びあがった茶器から消えてゆくように見えるだろうお茶に、ヨニがうれしそうに目をほそめる。


「今日のお茶は、奮発いたしました」


 にこにこしてくれるヨニが、粉砂糖も奮発してくれたのを、キーアはちゃんと知っている。


 はちみつも高価だけど、砂糖がとっても高価なんだよ。南国からの輸入だからね。目の飛びでる価格!


 でも確か隣のネメド王国で、砂糖大根? か何かの栽培に成功したらしくて、最近ようやく、ちょこっと輸出してもらえるようになってきたみたい。

 お菓子が、もちょっと安価になって、いっぱい開発されるようになったら、うれしいな!


 いつもは、はちみつどーなつだよ。

 ぶっくぶくになるまで食べた前のキーアは、大変な浪費家のぜいたくおぼっちゃまでした……

 だからあんな変な服で、ちっちゃい家なんだよ、すべてを食費に捧げていたから──!


 反省したニューキーアは、何でもできるトマと一緒に、養蜂もはじめたよ。


 心ゆくまで、おやつを食べるために!


 ……ぶくぶくに戻るんじゃないかって?


 ニューキーアも心配なので、鍛錬もしっかりやるのです!


「食べて運動すると、筋肉になりますよ」


 にこにこしてくれるトマが、きっと体重や体形、体組成管理もしてくれると思うな!

 ……丸投げです、ごめんなさい。




『はー♡』


『さくふあ♡』


『あまあま♡』


『じゅわじゅわ♡』


『うまかったのだ!』


『とー、よー、きーも、ありがとう』


 精霊さま皆でにこにこ、きらきらしてくれるのを、トマもヨニも見れないんだと思ったら、しょんぼりキーアの肩が落ちそうになって、とまる。


「わあ……!」


「おお……!」


 トマとヨニの目も、きらきらしてる。


「いつでも、どーなつ揚げますから!」


「お茶もいつでも、お淹れします。いつでもいらしてくださいね」


 とろけて笑ったトマとヨニが手を振って、きらきら輝いた精霊さまたちが、光の渦にとけてゆく。



「──見えた!?」


 跳びあがるキーアと一緒に、トマもヨニも跳びあがる。


「見せてくださいましたー!」


「せ、せせせ精霊さまを、この目に……!」


「きゃ──!」


 皆で抱きあって、よろこびました!



 トマとヨニと一緒に、精霊さまたちが作ってくれたどーなつを食べたら、いつものどーなつより、ふあふあで、うまうまでした♡


 水の精霊さまのお水の効果かな?

 皆でつくって、揚げてくれたから?


 なんか、一日の疲れが吹き飛んで、めちゃくちゃ元気になったよ!


「おぉお!」


 ヨニのお顔が、つやつやしてる。



 というわけで、闇さまの、がんばるなかよし大作戦が、成功したみたいだよ!


 キーアまで、とってもうれしいです!






「わーい! 今日はいい夢みれそう」


 疲れたしね。

 がんばったよ。


 うむうむして白い布団にもぐりこむキーアの髪が、もそもそする。



『きー、ねむねむ? 僕も一緒に寝るの』


 ぴとりとくっついてくれる闇さまが、かわいーです!



『闇だけ、だっこは、ずるいのだ!」


 抱きついてくる光さまも抱っこして、寝ようとしたら


『僕も抱っこするのだ!』


『俺も』


『ぼ、僕も、抱っこしてあげられても、いいんだから!』


『わーい、抱っこー!』


 風さまも、地さまも、水さまも、炎さまも来てくれたので


「かわいー!」


 ぎゅむぎゅむ精霊さまたちを抱っこして、一緒に寝ました。


 皆で笑顔になる、とってもいい夢がみられた気がするのです。






 チチチチ、鳥のさえずりが耳を揺らす。


「キーアおぼっちゃま、おはようございます、朝ですよー!」


 まばゆい朝日とともに、トマが起こしてくれました!


「……あのう、キーアおぼっちゃま、ルゥイさまとレォさま、ネィトさまが、お越しです……」


 昨日よりつやつやしてるヨニが、引きつってる!



「…………は?」


 あんぐり口を開けるキーアに、トマがにこにこしてる。


「朝ご飯を一緒に召しあがりたいそうですよ」


 ぽやぽやしてる寝起きの頭を、キーアはかしげる。



「……はやすぎない?」


 寝てたよ?








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