**第4話:地下迷宮の入口**
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翔太はカラス男の言葉に背中を押され、不安を抱えつつも、ついに地下迷宮に足を踏み入れることを決意する。翌日、カラス男と共に、再び地下迷宮の入口にやって来た。
**翔太**(緊張しながら):
「本当に入るのか…俺、これで帰れなくなったらどうすんだよ…」
**カラス男**(笑いながら):
「帰れなかったら、迷宮おじさんと仲良く一緒に住めばいいさ!ま、俺がついてるから安心しろ。怖がってちゃ不審者にはなれねぇぞ。」
**翔太**(あきれた表情):
「いや、俺は不審者になりたいわけじゃないから…」
地下への階段をゆっくりと降りると、そこは真っ暗で湿った空間。地面には水たまりができており、どこかで水が滴る音が響いている。翔太は懐中電灯で周囲を照らすが、迷路はどこまでも続いているようだった。
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しばらく進むと、突然、道の奥から何かが近づいてくる音がした。
**翔太**(震え声で):
「な、なんだ今の音?カラス男、聞こえたか?」
**カラス男**(笑いながら):
「お前、ビビりすぎだって。ただの水滴か何かだろ?」
しかし、その音は徐々に大きくなり、まるで何かが這いずるような音に変わっていく。
**翔太**(不安そうに):
「いや…何か…本当に近づいてくる…」
その瞬間、真っ暗な道の奥から突然、**地下迷宮おじさん**が這い出てきた。顔中泥まみれで、何かを抱えている。
**翔太**(驚愕):
「うわああああああ!何だ!?ゾンビか!?うわっ、近い!」
**地下迷宮おじさん**(息を切らしながら):
「おい…!助けてくれぇぇ…!出られないんだよ、また…出られなくなったんだよぉぉ!」
**翔太**(安心しつつも呆れて):
「ああ、ただの地下迷宮おじさんか…ビビらせないでくれよ…」
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**地下迷宮おじさん**(真剣な顔で):
「お前ら、ここに入ってきたってことは何かを知りたくて来たんだろう?いいか、ここにはただの迷路じゃねぇ、もっと深い何かがあるんだ…」
**翔太**(怪訝な表情で):
「もっと深い何かって…それ、カラス男も言ってたけど、具体的には何なんだ?」
**カラス男**(小声で):
「聞いてみろよ、地下迷宮おじさんは何か知ってるらしいぜ。」
**地下迷宮おじさん**(声をひそめて):
「俺がこの迷宮を作ったのはただの趣味じゃねぇ…俺たち不審者は、"不審者連盟"から監視されてるんだ。やつらは俺たちが町を守るために、いつでも行動をチェックしてる。だから、この地下迷宮を作って、やつらの目をかいくぐってるのさ。」
**翔太**(驚きと困惑):
「不審者連盟…?そんなのあるのかよ!?それって…何だよ、それ!?秘密組織みたいなもんか?」
**カラス男**(いたずらっぽく笑いながら):
「ああ、信じがたいだろうが、あいつらはいつでも俺たちを見張ってる。お前だって、ここにいる時点で目を付けられてるかもしれないぜ?」
**翔太**(冷や汗をかきながら):
「そんな…町のただの不審者集団が、実は監視されてるって…何なんだよこの町は…」
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突然、地面が大きく揺れ、迷路の奥から巨大な機械音が響く。翔太は思わず壁にしがみつく。
**翔太**(恐怖で声を震わせながら):
「な、何だ今の音!?地下で何が起こってるんだよ!?」
**地下迷宮おじさん**(急に動揺して):
「やばい、来た…!やつらが来る…!逃げろ、早く逃げるんだ!ここにいると捕まっちまうぞ!」
**翔太**(叫びながら):
「えぇ!?ちょっと待て、何が来るって言うんだよ!?」
翔太はカラス男と共に必死で迷路を駆け抜ける。迷路の奥からは、機械の音と共に、不気味な光が少しずつ近づいてくる。
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**次回予告:**
翔太たちは「不審者連盟」の謎の追跡者に追われ、地下迷宮からの脱出を試みる。しかし、迷路の中には予想外の罠が待ち受けていた…果たして翔太たちは無事に逃げられるのか?
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第4話では、地下迷宮での冒険と、謎めいた「不審者連盟」の存在が明らかになります。不気味な雰囲気を強調しつつも、ユーモアも忘れず、次回への緊張感を高める展開にしています。