25 交番も踊る
病院の近くにある交番は【無施錠】だった。
ドブロクは「施錠しても、X国兵士が物色する事は事前に分かっていたので、大事な物だけを持って撤退したのだろうな。」と言いながら、交番の中に入る。
「拳銃とか催涙スプレーとかは有るでゴザルか?」と聞くオタクに、ドブロクは・・「絶対に無いだろうな。パトカーすら持って行ったのだから、重要な書類も無いが【役に立つ】ものが残っているか見たかったのだ。」と言う。
慌てて脱出したのだろう・・キャビネットも無施錠だったので簡単に開けることが出来た。
「古い【名札】とか鉛筆とか、ゴミしか無いわねえ・・」とチーさんは飽きた様子だった。
ドブロクは「休憩室の布団は湿気でダメだし。テレビも古いし、住民台帳などの書類も無い・・お!これは貰って行こう。」と言って、何やら合皮の黒いカバンを持ち出した。
「なになに【鑑識セット】と書いてあるでゴザルよ・・」とオタクも興味無いと言った感じであった。
ドブロクは「指紋を取ったり、足跡を採取したり、DNAは・・採取してもダメだな機械に掛けられない。」等と独り言を言いながら、大事にカバンを抱えていた。
俺はドブロクに「あんたは鑑識だったのか?」と聞くと・・「ああ・・柔道剣道が強かったので、刑事の世界に行ったのだが・・本当は鑑識が一番好きだったよ。」と答えるのだった。
「あ~あ!結局、ドブロクの趣味に付き合わされただけなのね!」と言うチーさんに対し・・ドブロクは「すまん。旨いカレーを食わせるから勘弁してくれ!ハハハ」と笑う。
オタクが「そう言えば、政府が食糧援助した【物資】は何処に有るでゴザロウか?」と言うと・・
「「よし!次は【物資】をゲットだぜ」」と、3人の眼が<ランラン>と輝くのが分かったのである。
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それから~俺達【物資ハンター】の4人は<公民館> <学校> を捜索するも、援助物資は結局、見つからなかった。
「ハア~たしか噂では【18万人】分の食料や、日用品が送られて来たハズじゃない?」とチーさんが残念そうに言う。
そんなとき・・・<ウ~ウ~> <キンコン~カンコン!こちらは宮亀役場です。夕方になりましたので島民の皆さんは自宅に戻りましょう。【魔物】が居る可能性もあります。何かあったら【総合病院】に電話でお知らせください。キンコン~カンコン!>とアナウンスが鳴ったので、ひとまず今日の成果を知らせるべく、総合病院に帰ることにした。
<<いただきます。>> 夕食もレトルトであった。
俺達は無言で<ムシャ ムシャ>と食べるも、いつまでもレトルトでは飽きてしまうだろう。
「やはり【食料確保】が第一だにゃ。」と言う【2歳児の院長】に全員が賛成していた。
気が利く【リネン】が・・「ベンジャミン・・金城さんは泊まって行きますか?」と訪ねると・・
「ワシは畑が有るから戻るが、お前は泊まって行きなさい」と元60代?の【15歳】の父親が、同じく【15歳】の元30代?の息子に言う。
息子のフルフォードは「ああ。今後の事を相談したいし・・」と言うが、人恋しさもあるのだと感じた。




