17 秒刻みで、一瞬も見逃せない風景。
俺はガラケーを取り出して<オタク!パソコンを準備しろ> <ガリベン!オタクを連れて体育館車に来い!>と指示を出す。
裏社会では【用済み】とは【消去する】と言う意味である。
街中では <これで自由だ> 等と、勘違いして喜んでいる者もいたが・・
「ちぇ!そんなに世の中甘くねえんだよ!」俺は嫌な予感がして先を急いだのだった。
「何を慌てているのだ?時空神どの・・」と言いながら【オタク】が車からパソコンを持って下りる。
「自衛隊とか国連が助けに来るんだろう?」とガリベンも【堅気】なので呑気である。
俺は2人に告げる・・「島が総攻撃されるだろう」と。
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体育館で【ネット】を繋ぎ、TVを見ていると・・<<ウオーン!こちらJアラートです。国籍不明のミサイルが発射されました。到達時間は・・>と警告する。
「ちぇ!予想を上回っちまった!最初っから【これ】が計画だったんだな!」とTVに向かって怒鳴った。
「ネットにつなぐと・・【登録者30万人】まで増えていたのが救いだった。
「俺はパソコンのカメラに向かって言う【ワシは時空神である、久しいのお】と語り掛けると・・29万9千・・29万8千・・え?何で逆に減るの!おかしいだろう!主人公であるぞ!ワシは・・
と、ワシがアタフタしていると・・「どいて!時空神殿・・」とオタクが真面目な顔でパソコンの前に立つ。
「拙者・・ゴホン・・僕は【オタク】と呼ばれています。宮亀島の総合病院の【特別支援学童】フロアの入院患者です。
周りの人は『一度入院したら二度と出れない』ことから【終焉のフロア】とよんでいます」と話をし出したのである。
そして、ハア・・と一度息を整えてから・・「僕は病気ではありません・・自分で●●を飲んだのです。」
<・・・・> 能天気そうな12歳の告白に、同時進行で話を全国放送していた【コメンテーター】は、言葉を失う・・
「世の中に絶望していました。でも、こんなダメな僕にも出来たんです!・・ええと・・時空神とか、友達が!僕にも出来たんです・・初めてなんです!グスン・・」
とりとめの無い話だったが・・ワシも、何故か目から涙が溢れてとまらなかった。
「オタク・・もう良い・・」精一杯の勇気を出して、人見知りのオタクが訴え掛けたのだが・・
「これでも・・やっと登録50万人・・駄目か・・」「拙者の本気でも駄目でござったか・・」とオタクが我に返る。
そんな時であった・・「親父、代わってくれないか」と俺の前に立つガリベン・・「親父って・・お前・・」
ガリベンはカメラに向かって語り掛けた・・
「私は終焉のフロアの住人【ガリベン】です、それよりも皆さんは『神銀の息子』の方がおなじみですよね」と・・




