14 死んだ妻と昔見た風景。
病室に戻ると・・<入院患者の皆さんは、速やかに病室に戻って下さい>とアナウンスされた。
個室に戻って、テレビを付けると・・
<現在【X国】から日本政府に対して【申し出】があった様子で・・>
<警察・自衛隊・消防は昨日の内に撤収しており・・>
<ご覧ください。【X国】と思われる・・およそ200機の複葉機から~何倍ものパラシュート部隊が島の【山中】に降下しております。>
<小型潜水艦・高速艇・半潜水艇などが続々と【五亀列島】に向けて・・>
俺は自分の命が短い事を忘れ、テレビに釘付けなっていた。
翌日、病院の食堂に行き「カレーライス」と注文する俺。
こういう時は【くちコミ】が無いよりも早い。
<【竹亀島】のトライアスロン客が1000人、足止めだってよ。>
<【石亀島】のホテル・アウトレットモールも空港も閉鎖されたってよ>
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そうして【一週間】もすると・・
<持ち物を【検閲】させてもらいます>と、意外に丁寧な口調で【迷彩服】を着た若い兵士がテキパキと病室を【荒らす】のだった。
<貴金属・現金~あッ紙幣のみね!ブランド品があったら自分から出してくれると助かるよ>・・と言うので、俺は逆らわずに【全部】出した。
「商業スペースに【ベントレー】が置いてあるのでキーを渡しておくよ。どうせ持っていくんだろう?」と兵士に言うと・・
<協力的な人は好きね!ドアを壊さずにすむよ。>とキーを受け取る。
翌朝、食堂に行くと・・<おばさん、カレーちょうだい。> <私はかつ丼。ここの食事美味しいよ。>と、普通に【X国兵士】が食事していた。
俺がテーブルでカレーを食べていると・・「ここ良いですか?」と言って、美人の若い女性兵士が向かい合って座った。
女性兵士は俺に・・「ご老人は入院期間が長いのですか?」と聞くので「ワシは4月からの新入りじゃよ。心臓の病気でねえ」と答える。
「私はX国少佐の【安 銀淑】と言う者です。部下が無礼を働かない様に気をつけています。」
等と話をした。
そこへ・・「安少佐。ちょっと問題が・・」と言う20代の若い兵士が来た。
少佐は男性に「ここで話して構わない。郭軍曹」というと、命令は絶対なのか・・
「島には我々【最強!軍団】だけの計画だったはずですが、一般兵や民兵らも後から後から~上陸しております。」と告げた。
安少佐は「彼らだって、訓練を受けた陸海空の軍人だ【おかしな】事は行わないと思うのだが・・分かった。私も視察しておこう。」と言い・・
「ご老人。お先に失礼する。」と言うと、部下と共に颯爽と食堂を後にするのだった。
俺は・・<死んだ妻を思い出したな・・苗字も同じだった。安と言うのは美人しか居ないのだろうか?それとおっぱいが小さい家系なのだろうか?>等と、不敬な事を考えていたのである。




