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13 暗雲が近づいてくる風景。

無事、修学旅行の全日程が終了し、俺も肩の荷がおりた感じである。


教室では・・「修学旅行楽しかった!」「また行きたい」と喜ぶ子供達であったが・・


<▽▽君がしんじゃた> <◇◇君がしんじゃった>


旅行の疲れもあったのかもしれない・・6月になると、終焉のフロアでは2人~3人と死者が続いたので俺は・・「自分の提案した事が、子供達の死期を早めてしまったのでは?」と、落ち込んでいたのだ。


そんな時・・「時空神さま!大変です。」と、俺の個室にパソコンを持った【オタク】が入って来た。


気分が乗らない俺だが・・仕方なく「どうしたのじゃ・・【使徒オタク】よ!」と演技をすると・・


「転生希望者が【1万人】を越えました。」と訳の分からない事を言うのだった。


憲明も俺の部屋に来て・・「時空神さま、おめでとうございます。貴方の作った異世界【アズガルド】への転生希望者が1万人を超えたのです。信者が増える事は【神力】もアップするのですよ!」と言う。


よく話を聞くと・・「SNSで【アスガルド転生希望者】を募ったところ、登録者が増えたという話であった。


俺は馬鹿らしくなっていたが・・「そうか!お前達の働きが実ったのじゃな【使徒ガリベン】よ!」と話を合わせた。


憲明は「登録者のほとんどは【五亀列島】内の人ですが、県外者も増えています。修学旅行がTV放映された反響は大きいでしたね。」と喜ぶ顔を見せるのだった。


<息子が何時?喜ぶ顔をしたか思いだせないとは・・悪い父親だな>と反省する俺。


「このまま一気に登録者【10万人】を目指すのじゃ!」と乗っかるしか無かった。


そして・・<私も死んじゃうのかなあ・・> 最近の【チイさん】は俺の個室に遊びに来る事が増えた。


俺は「大丈夫じゃ!【使徒チイさん】よ。オヌシはワシが死なない様に【念力】(古い!)を送っておるからの。」と言うと。


「ガリベンったらね!私が問題間違えると『おまえを【チイさん】では無く【サンチ―】と呼ぶ!』とか言うんだよ・・バカみたい。」と、俺が先生の実の父親とは知らずにクレームを言うのだった。


俺の居る【大人フロア】でも毎日の様に死者が出ていたが、大人の俺でも死は怖い。子供ならばなおさらなのだろう。


++++

そんな日が続き・・季節は【夏も終わろう】としているある日、俺は子供達と恒例の『病院お庭のお散歩』をしていると、患者や医師がなにやら騒いでいたのだった。


<あれは?飛行機かな> <飛行船じゃネエ> <<ワイワイ>> <<ガヤガヤ>>


オタクが・・「飛行機から落とし物だあ!」と言うので、見上げると・・


200機は飛んでいるか?と思われる【複葉機】から【パラシュート】が更に何百と降下してくるのが確認できたのだ。


「今日は早く帰ろう!」と、全員クルリと回れ右して速足で病院に戻ることにした。




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