あなたの知らないあなたの言葉
見えているものは「答え」ではなく、単なる「現実」であり、それは自分にとっての「真実」とは思えないから、僕は歌う。
自分が「この世界にいることを真実とするために、主張するために、僕は歌う」。
僕は歌うことが好きで、それは、僕が伝えたいことの「形」が音だから。
僕の中にはいつも、僕だけの音楽が流れている。僕にしか聞こえない音楽は、僕の気持ちでメロディが変わる。
僕の気持ちがいいときは草原を進む音楽隊のように勇ましく、僕が寂しいときはレクイエムのように。
それは言葉がある時もあれば、言葉がないときもある。
言葉は僕にとってみんなに伝えるためにあるもので、僕が聞こえている音楽そのものではない。
僕の気持ちと、僕は違う。
僕は矛盾していない。僕の音は、僕自身で、僕の言葉は僕が愛されるために、僕の愛を伝えるもの。
僕は愛されたい。僕がいることを許してほしい。嫌われたくない。
嫌われてもいいけど、それは僕のことを覚えていてもいなくても構わない人だけ。
愛されることで、相手の中に自分がいることをわかる、認められる。
僕は愛されたい。僕はだから、僕の愛を渡す。
僕は、僕のために泣いて、喜んでくれる人がほしい。
僕のためだけに、愛をくれる人が欲しい。
ずっと変わらないことはないけど、時間は移り変わっても、愛の形は変わっても、それでも僕を、僕の存在を許してくれる人がほしい。
僕の才能も、僕のお金も、僕が持っていて、君が欲しいもの全部をあげるから、どうか、僕を愛してほしい。僕が君の中に溶けて、君が僕の中に溶けて、二人で一つの思考になるように、互いの考えがわかるように。
疑いたくない。疑うことを知らない愛がほしい。
僕が君は疑わなくていい愛をあげるから。君も疑わなくていい愛を僕にください。
僕の愛は、僕が欲しいものをくれない。君がくれる愛のお返しになってしまう。
僕の愛を君が受け取って、君の愛を僕が受け取って、僕が君に、君が僕にくれた分の愛を返すから、そのとき、君が疑わなくていい愛を僕にくれたら、僕は君に疑わなくていい愛を返せるから、僕に無償の愛をください。




