共振
きょうしん
未来を前に震う心が 今この足を止める
朧に見えているから更に より良い道を探してる
いっそ何も見えない方がいい わけないさ
塞ぐには勿体ないもの
白に輝く朝靄 色めく山の新緑 恵む情熱の大海 帰路黄昏の紅葉
ふと目を向ければほら 世界はこんなにも美しい
肩の力を抜いて 立ち止まって深呼吸
無理矢理に笑顔作れば 怖気もいつしか武者震い
でも負けそうで 泣きそうで 挫けそうな時は
人の言葉を信じたくなるの
皆が右向きゃ回れ右 青が流行れば上着買って 街が静まりゃ宵の夢
一緒に落ちれば怖くない 全員騙されれば逆にハッピー
皆も溺れていてくれるなら 底なし沼さえ極楽湯
そうやって そうやってさ
何かを誰かのせいにして生きて痛いの 痛いよ 飛んでけよ
狂うくらいに信じれたなら どれだけ楽だったんだろう
毛布に籠る熱だけが この寂しさを紛らわしてくれるから
朝が来るまではどうかこのまま
未来を前に震う手足が 今あなたの夢を拒んでる
踏み出せば変わる一歩が 色めき立つ日常が 悪戯に遠のいていく
もし失敗したらどうしよう
傷ついたらどうしよう
また今度頑張ればそれでと 弱い心が軋んでる
諦めるには勿体なくて 引くに引けなくて
本当にやりたいことかも忘れそうなら
一緒に震えてあげるから
もう頑張らなくてもいいんじゃない?
でも勝ちそうで 勝てそうで 踊りだしそうな時は
もう一度この手足で空を泳ぎたくなるの
星降る夜に両手広げて 流行の上着も投げ捨てて ボリュームを最大にまで上げて
頭の中のメロディーと 街の喧騒もバックコーラスにして
声の限りに叫ぶんだ この世界に僕がいると
そうやって そうやってさ
ぬるま湯に鈍った体じゃ痛いの 痛いよ 飛びたいよ
狂うくらいに信じれたなら どれだけ楽だったんだろう
毛布に籠る熱だけが このやるせなさを紛らわしてくれるから
……蹴とばしちまえ
あぁ 未来に震えているこの時に 楽しかったことなんてなかったさ
いつだって思い描くは 世界の中心にいる自分
愛を叫んでいる自分 肩を組んで笑っている自分
未だ見ぬ明日を怖がるなら 塞ぎ込む暇があるなら 強く 強く 強く進め
未来を前に奮う心が 冷めた指先に熱を送る
踏み出せば変わる一歩が 色めき立つ日常が きっと向こうで待ってるから
一人で震えているのなら より強く震えてあげるから
そうやって そうやってさ
いつか二人起こした激震で、世界が響けばいいと思うんだよ
だから
今日死んでもいいと思える今日に出会いに行こう
心を振るわせあいながら
この震えを人は熱と呼ぶんだろう