11月26日 電話
昨日に続いての電話。嫌がられるかなと思ったけど、ここで電話しなかったら、また距離が空いてしまう。それが少し怖くて電話することにした。
春風「今日は、どうした?」
私 「別に何もないよ」
春風「ふーん」
何かを書きたそうだった。
私 「何もなかったら、電話したらいけないの?」
春風「そんなことないよ」
私 「でしょ?」
思わず笑ってしまった。自分でも何をしているのかはよくわからなかった。
春風「なに笑ってんだよ」
私 「笑ってないよ」
春風「絶対、笑ってただろ?」
もう時刻は、11時。こんな時間に電話をかけて申し訳ない気持ちになっていた。
私 「今、何してたの?」
春風「何もしてないよ」
私 「何もしてないってことはないでしょ」
春風「いや、何もしてないよ」
この春風の発言をどう受け取ったらいいかわからない。
私 「お風呂は?」
春風「野球終わってからすぐ入ったよ」
私 「今日も野球?」
春風「ああ」
相変わらず、野球してるんだなぁ。
私 「どう野球の方は?」
春風「まぁ、ぼちぼちかな」
私 「ピッチャーの方は?」
春風「来年からブルペンに入る予定だよ」
来年ってことは、後1ヶ月くらいかぁ。
私 「もう調子は悪くないの?」
春風「そうだな。12月からはキャッチボールも本格的に始めるしな」
私 「すごいね。凄い進歩だよ」
春風「そうだといいんだけどな」
彼が見据えるモノは、もっと先にあるんだろうな。
私 「学校の方は?」
春風「まぁ、それなりにだよ。ていうか、明日花ばっかり質問すんなよ」
私 「、、、、、、、、、、、」
思わず何も言えなくなってしまっていた。
春風「なんだよ?」
私 「何もないよ」
まさか、昨日の今日で明日花と呼ばれるとは思っていなかった。
春風「絶対なんかあるだろ?」
私 「何もないよ。それよりも、何聞きたいの?」
春風「じゃあ、今日は何してたの?」
私 「今日は、家にいたよ」
春風は、思わず答えられないでいた。
私 「答えられないなら、私が質問するよ」
春風「そんなことねぇし」
もうすぐ12月。野球で言えば完全にオフだ。自主練習が主体になる頃だからあまり無理はできないだろうな。春風と電話をしながら、そんなことを考えていた。




