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9月18日 sirew

 今日は、朝起きてからいつもより、体調が優れていなかった。天候のせいか、頭痛もあり起きるのがやっとだった。今日は、ラジオがある日。だるい体を起こして、ベットから降り、ベットを背もたれにして座った。

 

 ーラジオー

 

 司会「さぁ、始まりました。今日は、朝から雨が降ってますね。みなさんは、どんな状況でこのラジオをきかれてますでしょうか?憂鬱な雨も吹き飛ばしてくれたらいいですね。では、今日のゲストを紹介していきましょう。今日のゲストは、四人組バンドのsirewの皆さんです。」


 いつものように司会のラクユーが話はじめた。


 司会 「よろしくお願いします」

 sirew 「よろしくお願いします」

 司会 「まずは、sirew の紹介から行っていきます。sirew の皆さんは、神奈川県の横須賀出身の四人組バンド。ボーカルの星さん、ギターの松さん、ベースの陸さん、ドラムの綿さんになります。本日は、お忙しい中、ありがとうございます」


 今日は、sirew の4人がゲストにきており、ラクユーと話す回らしい。


 星 「いえいえ、こちらこそありがとうございます」

 司会「このラジオは、お聞きになったことはありますか?」

 星 「私は、二、三回しかないんですけど。陸がですね、ラクさんの大ファンなんですよ」

 司会「そうなんですか?」

 陸 「はい。今、とても緊張してるんですけどね」

 司会「それは、嬉しいですね。でも、そんな緊張しんといてくださいね」

 陸 「はい‥」

 司会「それでは、本日もやっていきましょう。ラクユーのクエスチョンタイム」


 司会のラクユーが元気よく話した。


 司会「まずは、sirew の皆さんに、簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいですか?」

 星 「えっと、ボーカルをしてます星です」

 夏 「ギターの夏です」

 空 「ベースの空です」

 陸 「ドラムの陸です」

 司会「バンドは、いつ頃から組まれたのですか?」

 星 「そうですねぇ‥‥。大学三年生。21歳頃ですかねぇ」

 司会「もともとは、どういったかたちで組まれたんですか?」

 星 「確か、紹介かなんかだったかな?」

 空 「大学二年生まで、お互い知らなかったんですよね」


 あれだけ有名なバンドでも、大学生まで知らなかったのは私にとって、意外だった。


 司会「そうだったんですね。でも、とても仲が良いことをお聞きしてますが、実際は、どうですか?」

 星 「そうですね。特別仲が良いとは思わないですが、それなりやれてるんじゃないですかね」

 司会「空さんは、どうですか?」

 空 「星と同じですね」

 司会「陸さんは、どうですか?」

 陸 「まぁ、上手くいかない時は、どこでもあることなんで。あとは、そこに対してどう乗り越えていくかかなと思います」

 司会「なるほど。では、リスナーさんからの質問にいきましょう」


 恒例のリスナーからの質問にうつった。


 司会「まずは、高校生の方からですかね。最近まで、仲の良かった友だちと話さなくなりました。どこか、避けられているように感じます。どうしたらいいでしょうか?という質問になります。夏さん、どう思いますか?」


 高校生らしい質問だった。


 夏 「難しいですねぇ」

 陸 「話すしかないでしょ」

 司会「思い切っていかれますか?」

 陸 「そうですね。そこで、ひいてしまうと、そのまま話さなくなると思うんで」

 司会「なるほど。もし、それでも避けられるとどう思いますか?」

 陸 「それだったら、もう違う人と話した方がいいかな」

 司会「夏さんは、今のお話聞いてどう思われますか?」

 夏 「陸の意見に賛成ですが、話しかけることが怖い人っていると思うんでね。そういう人にとっては、難しいことなんでしょうね」

 空 「そやね。陸とかは、ガンガンいけるからいいけどね」

 星 「ホントそれな」

 陸 「そんなことないってー」


 4人の会話が絶妙にマッチしていた。


 司会「続いてまいりましょう。社会人の方からの質問でしょうかね。私は、今までの人生で何をしても続きません。どうしたら続くでしょうか。教えてください」


 難しい質問だった。


 司会「星さんは、どうですか?

 星 「そうね。まずは、やってみることしかないですかね。それで続かなければやめたらいいと思います」

 司会「では、陸さんは、どう思いますか?」

 陸 「やっぱり、好きなことを続けることしかないですね。苦手なことは、続かないんでね」

 司会「なるほど。では、夏さんどう思いますか?」

 夏 「続ける日数を減らしていくことかな」

 司会「そうですね。では、最後に空さんは、どう思いますか?」

 空 「俺は、続けることをやめることだね。そもそも、続けることにどれだけ意味があるのかは考えた方がいいと思う。続けることが嫌な人なんて、世の中にいっぱいいるから」


 空の回答に度肝を抜かれた。固定概念にとらわれるのではなく、常識を疑いながら過ごすことが重要だと感じた。ラジオは、まだ、続いていった。


 

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