9月22日 高田真波
私は、ベットから、一昨日のことを思い出していた。
ー9月20日ー
実咲が遅刻することもあってか、優衣と陽菜乃は、実咲が来るだろう入り口で待つことになった。私と真波は、店内でメニュー表を見ながら話しこんでいた。
真波「明日花、元気?」
私 「うーん。まぁまぁかな。真波は?」
真波「微妙だね」
私 「そうなの?」
真波「全然、うまくいかなあなぁ」
私 「真波が悩んでるとか、意外だね」
真波は、真剣そうに話していた。
真波「これでも毎日悩んでるよ」
私 「フフ。やっぱり真波は、面白いね」
真波「そう?全然面白くないけど」
私 「学校はどう?」
私は、サラッと違う話題に変えてみた。
真波「勉強が大変かなぁ」
私 「でも、いい成績とってるんでしょ?」
真波「うーん。てか、なんで、知ってるの?」
私 「優衣が教えてくれるよ」
真波「あぁ、優衣ねえ」
真波は、苦笑いをしていた。
私 「相変わらず、優衣とは、上手くいってないの?」
真波「どうだろうね。優衣は、なんて言ってるの?」
私と優衣が連絡を取り合っていることを知っていた様だった。
私 「上手くいかないって言ってるよ」
真波「そうなの?ハハハ」
私 「実際、どんな感じなん?」
真波「んー。たぶん、私は、優衣が思ってるほど、何も思ってないからなぁ」
真波は、苦手なことや失敗したことなどなどであまり落ち込んでいた姿を見たことがなかった。
私 「だったら、いいんだけどね」
真波「優衣は、困ってるの?」
私 「うん。仲悪くなってから、話せないって」
真波「そっかぁ。なんか、優衣に悪いな。ハハハ」
少し悲しそうにメニュー表を、真波は、見つめていた。
私 「そんなことないと思うよ。優衣って、浮き沈み激しいから」
真波「うーん。そうなんだけどね」
私 「そもそも、なんで、仲悪くなったの?」
真波「たぶん、優衣は、何回か私に怒ってたんだと思うけど、私は、どれもスルーしちゃったからかなぁー」
私 「優衣から聞いてるのは、集まりに来なかったことだけだったんだけど、他にもあるの?」
真波「私もよく、わからないんだけど。たぶん、何回かあると思うな。ハハハ」
私 「ハハハ。それ面白いね」
確か、優衣が初めて怒ったのは、二人が高校2年生の時。球技大会で試合をしている最中に、優衣が真波にキレたかなんかだった。
 




