9月21日 土屋美優
私は、時計を見ると、すでに24時を過ぎていた。ただ、誰も帰っていなかった。久しぶりに会った楽しさで私たちは、オールをしていた。
ー9月20日ー
私と陽菜乃が話をしていると、優衣がやってきた。
私 「優衣ー」 陽菜乃「久しぶりー」
優衣 「久しぶりだね。何の話してたのー?」
優衣は、私たちの話に興味津々だった。
私 「陽菜乃のお姉ちゃんのお話」
優衣 「1つ上だよね」
陽菜乃「うん。優衣は、会ったことある?」
優衣 「私?あるよ」
陽菜乃「やっぱり、そうだよね」
私 「高校で見たの?」
優衣 「そうそう。でも、陽菜乃とあんまり似てないよね」
陽菜乃「そうそう。よく言われるー」
陽菜乃の姉は、"美優"という名前で、私たちの1つ上の学年らしい。最近まで、彼氏もいたらしい。
優衣は、急に、まだ、3人しかいないことに気になった様子。
優衣 「他の人は、まだ来てないの?」
私 「来てないよ。もうすぐ、来るんじゃない?」
陽菜乃「でも、実咲とかよく遅刻するし、時間通りに来るかあやしいよー」
優衣 「あれって、陽菜乃といる時もそうなの?」
実咲は、ホントによく遅刻をしていた。塾には、ほとんど時間通りに来たことはなかった。
陽菜乃「うん。時間通りにほとんどこないよ」
優衣 「ハハハ」
優衣の笑顔を見ていると、後ろから足音が聞こえた。リズムよく前に進んでいく。
真波 「久しぶりー」
私 「久しぶりだね。元気してる?」
真波 「うん。頑張ってるよ」
陽菜乃「真波ー」
真波 「陽菜乃、メガネかわいいね」
陽菜乃「ホントー?真波に言われると嬉しい」
陽菜乃は、少し照れくさそうに笑っていた。一方、優衣の顔は、少し硬くなっていた。そんな優衣の表情を察したのか?真波は、優衣の顔を見た。
今日で、優衣と真波は、仲直りできるのだろうか?優衣の頑固さと真波の受け流してしまう性格は、どうも相性が悪かった。
真波 「優衣、元気?」
優衣 「‥‥うん」
真波は、直接、優衣に話しかけてきた。さすが、真波だった。話しかけられた優衣の方が、ビックリしていた。真波は、常に冷静で周りの状況を瞬時に判断してしまう。なんでもできてしまうが故に、反感をかうことも多い。きっと、優衣もその一人なのだろう。
陽菜乃「それにしても、実咲、遅いね」
約束の時間が過ぎても、実咲は来ていなかった。
 




