別れ際の
初めから嫌いだったわけじゃなくて
だんだん心が離れて行った
小さい手が好きだって、そう言われてずっと
撫でられるがまま、ぼんやりしてた
君との距離ゼロに戸惑って
逃げてばかりいた
ちょっと大人になって現実見るようになって
君は変わらなくて
ねえ何で仕事辞めたりしたの
夢ばっかじゃ食べていけないよ
私もう疲れたよ
生活するって楽じゃないし
パンは湧いて出るもんじゃないし
なのに君、何で仕事辞めたって笑ってるの
私は笑えない
芸人目指してたって言ってた頃の変な写真見て笑ってる私を見て
嬉しそうだった君は、怒鳴るようになった
イラつくなら誰か他に当たってよ
あんたには、私じゃないから
誰かいい人探してください
怖い男は嫌いだ
嫌われたくて、金貸して、って言ってみたら
本当に送られてきた三万円
その後音沙汰無く放置して
お礼も言わない
ああいざ別れ際
金返せ今まであげたもの返せ始まった恨みつらみ
口座番号控えて郵便局へ
一言、ありがとうってメッセージ添えようとしてやめた
何がありがとうだよバカ野郎
私、
あんたのために色々したこと返してとか思わないし
人の愛し方、君から教わった事、別の人にしてあげたけど
気を引くための浮気報告はマジウザかっただけだよ
お互い何したいのか分かんない状態で
何で我慢したんだろうね
何か
別れがこんなにスッキリするなんてこと
夢にも思わなかったよ
悲しくは、無かったね。