表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

王太子の帰還

「断罪イベント成功 成功者は誰?」の感想でリクエストいただいた、

王太子の帰国の話です。



うざい。マジうざい。

さっきから、何度同じことを言っているんだろう。


わかるよ!!うん、わかる!!


卒業パーティーのエスコート

いくら外交で隣国に行っていたから、出来なかった。なんて

自分だったら、恐ろしい。

きっと根に持たれ、一生責められる。


だから、余裕を持って日程を組んだはずが、

天候の悪化と、川の氾濫、土砂崩れ……

悪いことが重なって、帰国が遅れた。

呪われているんじゃないか??

と、思われるぐらいに、

帰国が遅れていた。


でも、終わってしまった事は、どうにもならないんだ。

いいかげん、諦めてくれ!!


かなり不敬な事を、

横に座る王太子殿下に向かって、心の中で叫んでいる。


「いまさら、どうにもならないのですよ!!

馬車が通れなかったのだから、しょうがないだろう

馬で無理に通って,

その間に、何かあったら、どうするのですか?

納得したから、ここにいるんだろう。」


「でも、何か方法があったんじゃないか」


あー!!男が『でも』とか『だって』を使うな!!

習わなかったのか??


なんで、この男は、

アイリス様がかかわると、

一気にヘタレになるんだ。


隣国との親善の大使として、王太子が指名された。

先代ローリック侯爵が、飛竜を多数倒して手に入れた魔石の譲渡。

火と風の最上級の魔石、レイアースを精製する時に必要な物だ。

貴重な石なのだから、王族が取引に向かうのは、当然であり。

見返りに、小麦の安定輸入。関税の2年間引き下げを約束させた。


王太子としては、外交、国政、社交

全てに対して優秀なはずなのに

………婚約者がかかわると、別人のようになってしまう。


「いい加減にしてください。

それより、アイリス嬢のご機嫌を治す方法でも

考えていてください」


これで、少しは静かになるだろう。


「……ドレスとアクセサリーは、

パーティー用に送ったばかりだし……」


ブツブツ言っている


こんな姿、俺以外には見せられないな


「マフィー、そういえば

手紙は、きていないのか??

通行できなくて、遅れるのは連絡いっているはずなのに……

早馬で帰国できる事も手紙で知らせた。

……届いていないって事は

それだけ、怒っているからなのか??」


あー!!うるさい





手紙は王都を出ている。

アイリスから以外も、王や王妃、その他。

何通も、王太子宛に送られているはずだが、

………それが届くことはない。

ローリック侯爵の暗躍……

いや、すでに前ローリック侯爵となっている人物によってだ。





俺、マフィーことマルセーヌ・アンダーソン

父親は宰相を務め、

王太子殿下の側近として、幼い頃から仕えている。

2歳下の王太子殿下は、幼少期こそヤンチャな少年であったが、

帝王教育の成果か、

素晴らしい君主となるべく成長している。

俺も彼を支えるべく、父について勉強をしている。

弟は第二王子の側近だ。



しかし、うるさい!!

明日になれば、王都まで着く。

王都に入る前に受け取れるように花束を用意してあるし、

道路が通れない間に、アイリス様への土産は沢山買っていた。


今更、ジタバタしてもしょうがないんだから、

到着したら、二人で過せる時間は用意する。

あとは、勝手にやってくれ。


………しかし、手紙が届かないのは変だな

アイリス様は、筆まめだし

これだけ行程が遅れたのだから、

王宮から何かしら連絡がくるはずなのに…


先駆けは、させたから、

到着日程は確認されただろう。

………何か、あったのか?!



「先駆けは、させてある。

花束も用意した。

アイリス嬢と二人になれる時間もとってやる。

だから、落ちつけ!!

帰ったら、すぐに激務になる。

今のうちに王への報告の書類を確認しといてください」



王太子の子守も、明日までだ。

王宮に帰ればすぐに、優秀な王太子の仮面をかぶってくれる。

……はずだ。




話が、最後まで出来上がっていないので

不定期掲載になります。


キチンと終わらせられるように、頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ