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第2話 茶髪のロリっ子

異世界チュートリアル編スタートです。

自分でも読み返しててつまらないので、忙しい方は14話あたりからをオススメします。

ただぁ〜♡かじろうちゃん的には全部読んでほしいなぁ〜♡っていうのがあるよ♡

おぉ、これが異世界か!

周りを見渡すと、耳や尾の生えた亜人や鎧を着た兵士といった異世界っぽい人たちが目に入った。

目の前には大きくそびえ立つ城があり、道路や噴水まで整備されている。


「ほぉ〜」


アニメの世界でしか見たことないその光景に義男は驚いた。

が、義男はそう呟いた途端、ある違和感に気づいた。


ん!?今ちょっと心の声を漏らしちゃったけど、俺の声しゃがれてね?

異世界転生したら喉が弱くなるなんて話は聞いたことないけどなぁ。

試しにもう一回喋ってみるか。


「あー、あー」


ん!?震えている上に少し高い声がするな。

これって、、、ババアの声じゃね?


嫌な予感がした。いち早く自分の姿を確認したい。そう思い噴水のところまで行き、水面で自分の顔を見てみると


「ババアじゃねぇかよぉぉぉぉ!」


しわくちゃな顔、梅干しみたいな口、白髪だらけで全体的に灰色になっている髪の毛、

どっからどう見てもババアだ。


あー、終わった。


異世界転生してここまで酷い姿になったの俺だけだろ。

伝説の勇者、チート魔術師、魔王、美少女、etc...といろいろな転生パターンは知ってるがババアに転生した例は聞いたことがない。


神、あいつやりやがったな。俺の死に様を早く見たいってか?

上等じゃねぇかクソ神が。


「あのバイトの子の感じからして俺強ぇ系にはなれないだろうなとは思ってたけどこりゃねーぜ」


そう呟いて「とりあえず、歩くか」と、そう呟いた時だった。


「あー、いかにもヤバそうなおばあちゃんが徘徊してるー!」


声をする方を向くと6歳くらいの女の子が義男を指差して立っていた。

大きな目、茶髪のツインテール、ぷるぷるした唇


あ、かわいい♡


ロリっ子レーダーが反応した。


茶髪ツインテール!?最強じゃん!

たまんねーわ!このかわいさ!

周りからはきもいきもい言われてきたけどやっぱ最終的にはロリにたどり着くんだよな!

キモいとでも性犯罪者予備軍とでも呼べばいい!俺はロリっ子が好きだぁあぁぁぁーーー!


と、なんとも性癖の滲み出たことを思っているとあることに気がついた。


いや、ちょっと待てよ!?俺今おばあちゃんだよな?

おばあちゃんが子供好きなのって何も違和感なくね?

じゃあ今日から俺は合法ロリコンってことか!?やったぜ!これは嬉しい!やっほい!


合法的にロリコンになれたことに感動していると女の子が近くに来て不思議そうに首を傾げて言った


「ねー、おばあちゃん!どうしたの?さっきから目線が合わないんだけど、薬でもキメたの?」


「いやどこで覚えたその言葉ぁ!」


「さっきまで黙ってたおばあちゃんがいきなり怒った!情緒不安定だ!やっぱ薬キメてる!」


思わずツッコミを入れてしまったがそれが情緒不安定だと思われたらしい。


「兵士さーん!薬キメてるおばあちゃんがいるよー!」


そう女の子が叫ぶと、周りにいた兵士たちが一斉に駆け寄ってきた。


意味わからん!なんでこんなことになったんだ!?そもそも薬キメてねーし!


「嘘だろぉぉぉ!ロリっ子め!よくもやりやがったな!冤罪だぞ!」


そう嘆いている間にもどんどん兵士が近づいてくる。


あ、逃げないとこれやばい。

本能がそう告げている。


「逃げろぉぉぉ!」


そう叫びながら走ろうとしたが、思うように筋肉が動かない。

サルコペニアかよ!


老体なのでもちろん体は弱く、走るどころか動くのも一苦労だ。

捕まりたくはない思いで、全力を出して走っている、いや歩いているがこのままでは追いつかれてしまう。


あ、捕まる、、、

そう諦めた時だった。


「おい!さっきまでのおばあさんはどこだ!?」

「消えたっ!?」

「どういうことだ!?」


兵士たちが急に意味のわからないことを言い始めた。


「おばあちゃんが消えた!?これも薬のせい!?」


義男に冤罪をかけた女の子も辺りを見渡している。


あ?視力0.01か?すぐそこにいるだろうが。

まぁラッキーだ。とりあえずこの場から逃げよう!


突然起きたこの怪奇現象を利用して、俺はその場からおばあちゃんの速度で逃げたのだった。

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