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第1話 転生ってこんな感じだったっけ?

俺、吉田義男は死んだ。

野良猫と戯れている間にバルトネラ・ヘンセレ菌が体に入って猫ひっかき病に感染して死んだ。

おそらく世界TOP10に入るレベルでダサい死に方をしたのだ。


で、ここはどこなんだろうか?


真っ暗闇が続いてて何も見えねぇもんなぁ。

そう呟いた瞬間。


「あなたが···吉田義男さん···ですか···?」


その鳥のさえずりのような美しい声のする方へ顔を向けると、口元を服の袖で隠して恥ずかしげにこちらを見ている女の人が立っていた。

ロングの綺麗な白い色をした髪、トパーズのような綺麗で澄んだ黄色い瞳、モデルのような体躯の美女だ。


「は、はい」


彼女いない歴=年齢、友達も一人もいないコミュ障ofコミュ障で一級自宅警備員の俺は詰まり気味に言った。


「あなたは···猫ひっかき病···という病気で···死んだん···ですか?」


あぁ!恥じらい乙女ダァ!ぐへへへへ。かわいいぃ。

そんなキモオタみたいなことを思いつつ


「そうなんです、ださいですよね」


後頭部を描きながら少し照れた顔をしながらそう呟くと


「···ぷぷぷぷ、ぷぎゃーーーー!まじか!リアルな話だったんだ!マジうける!猫ちゃんに殺されましたってかwwwいやー!なかなかないわこんな話!絶対にすべらない話で自信持って話せるやつじゃん!こんなつまらないバイトやめてやろうと思ってたけど続けててよかったー!今日は宴のタピオカ祭りで決定だわ!」


彼女の態度の豹変に言葉が出なかった。

思わず目が真丸で口が一の字のアホ面になってしまった。

もはやそこにはさっきまでの恥じらう美少女の面影は全くなく、今はそこら辺にいる野生のタピオカJKと変わらない。


ねぇ、ちょっとまって、じゃあさっきの恥じらいの顔じゃなかったってことか?

笑いをこらえきれなかった系のやつか。


「こりゃ神が転生させようって気持ちもわかるわ。次どんな死に方するか楽しみで仕方ないもん」


「あ、神まで俺をバカにしてる感じ?あぁ。もうやってらんねぇなぁおい!」


義雄はすべてを諦め床に寝転がり天を仰いでいると先程の美少女が右手を高く掲げた。

すると彼女の手に光が集まり始めた。


「じゃ、とりあえず転生させとくね!えいっ!」


その言葉が聞こえたと同時に義男の体が光り始めた。


「おいおいおいおい!ちょい待て!こんなにすぐ転生ってされんの?ちょっ!転生する時って普通は願い事とか聞いてくれるよね!?言っとくけど、ちゃんと俺強ぇ系の主人公にしてくれよ!?異世界転生して何も能力ないとかいやだからね?って聞いてる!?」


そう叫んでみたものの、彼女は焦る俺の顔を見て笑いながら儀式を続ける。


あ、こりゃ願いかなわねぇわな。

ディストピア あぁディストピア ディストピア

これを辞世の句にしよう。


気づくと義男は眠っていた。

目を開けた時にはすでに転生が終わっていたらしく、視界には青い空が広がっていた。

はじめまして、『異世界転生したら米寿を迎えたババアだったんだが』の作者の椎茸 齧郎です。とりあえず第1話を読んでいただきありがとうございます。このキツい文章に耐えることができたそのオリハルコンメンタルに拍手を送りたいです。僕が読者だったら三秒でブラウザバックしていたことでしょう。


ここで、ひとつみなさんに謝らせてください。

この度は、みなさんの貴重な人生の数分をこのクソみたいな小説で潰してしまい誠に申し訳ございませんでした。


『異世界転生したら米寿を迎えたババアだったんだが』を読んでいると途中で「は?こいつキツいわ」とか「私は何を読んでいるんだろうか」とか思うところもあると思います(実際作者である僕もそう思うことがあります)が、なんとか耐えてください。これはもはや一種の修行です。


そして、この作品がいいと感じても感じなくても評価とブックマーク登録をよろしくお願いします。他にも、この作品のレビューをTwitterやInstagramにあげて拡散していただけると嬉しいです。第1話をコピーして学校や職場に貼るというのもいいかもしれませんね。公式ハッシュタグは「#異世界ババア」です。

これから『異世界転生したら米寿を迎えたババアだったんだが』をよろしくお願いします。

椎茸 齧郎

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