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いつのまにか女子扱いになっていったボクの中学時代  作者: 栄啓あい
第二章 女の子にされていく日々
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第二十一話 元日

 日の出が見える。


 初日の出だなあ。


 今年も無病息災で、楽しい生活をできますように。


 あと、ピアノの上達と、学力向上も。


 そう願った。


 私は今、自分の家にいる。


 昨日は寝るのが遅かったのに、今日はこんなに早く起きて、われながら体力があるなあ、と感心感心。


 今日は元日。お正月だ!


 やっぱりお正月はいいなあ~って毎年思う。


 今日はまだジャージだけど、あとでちゃんと着替えて、初詣にもいかないと!


 でも、今日はやっぱ家にいよう。


 昨日はあのあとはあけおメールをいっぱいして、みんなで年越しを祝ってた。


 すぐ眠くなったから寝たんだけど…。


 そして、明日辺りに初詣にみんなで行きたいね、とも話していたから、お正月から色々楽しみ!


 お正月は、みんなでかるたとか百人一首とか羽子板とかなんかお正月っぽいことをやりたいなあ。


 あ、でも、冬休みの宿題もやらないと!

 

 家に戻ると、お母さんはおせちの仕上げをしていて、もう少し色々作って入れれば完成というところだった。


 ちなみに、毎年おせちは夜食べてる。


 だから、まだゆっくりなのだ。


 「あき、おはよ~。あけましておめでとう!」

 「お母さん!おめでとう!今年もよろしくね」

 「あきも年明けから調子いいね。今年もお母さん、頑張るよー!」

 「ありがとう。私もがんばるね!」

 「あら、今年もかわいいわねー」

 「もう、やめてよー」

 「ほら、着替えてきなさい。神様が降りてこないわよ~」

 「は~い」


 母娘の会話って感じで年明けから快調だ。


 今日はずっとジャージのつもりだったが、確かに元日にそれじゃだらしないか。


 今日はしっかりとした清楚のブラウスとスカートで、私も気に入ってるものを選んだ。


 そして私は、寒いからとりあえずこたつに入った。


 目の前にみかんがある


 →食べますか

 →我慢しますか


 いや、絶対食べます。


 なんで目の前にみかんがあると食べたくなっちゃうんだろう。


 わかんないけど、みかんって最高よね。


 もぐもぐもぐ…っといけない。


 またまただらだらしちゃった。


 今年こそは、有意義なお正月にしようと思ったのに。


 っと言っても、お正月ってなんもすることないからなあ。


 とりあえず、テレビをつけてみた。


 すると、毎年恒例の四時間くらいやってるお笑い番組が始まっていた。


 生放送なので、色々面白いが、特に好きな芸人さんが最初から出てて、こらまた嬉しい!


 朝がまだ早いので、テレビをぼーっと見ていると、また寝てしまった。…


 次に起きたときは、一時間くらい経った後だった。


 「あ、あき、おはよー」

 「おう、起きたか。あけましておめでとう!」

 「あ!お父さん!おはよほおおー」


 あくびをしながら父親に挨拶するのもどうかと思うけどね。


 「とりあえず、あけおめ」

 「おめー」


 父は新聞を読みながら、軽く返事をした。


 「あきー、ご飯どのくらい食べるー?」

 「え、もう朝ご飯出来てるの、、、?」

 「そりゃあもちろん。もう8時半だよ」

 「ほんとだー。あれ、お父さん、仕事は?」


 うちのお父さんはいつもお正月でもお仕事に行っているはずだ。


 「今日は元日だから、出勤が遅いんだ。だから、朝ごはん食べたら行くよ」

 「そうなんだ。頑張って…!」


 そして、ご飯をお母さんと並べた。


 朝ご飯は、青椒肉絲(チンジャオロース)と、お味噌汁と、生野菜サラダと、ご飯。


 割と普段と変わらない感じだった。


 まあ、夜はおせちもあるしねー。


 いただきます。と手短に手を合わせて、レタスをシャキシャキ。


 うん、やっぱ朝から野菜はいいなあ。


 お肉より野菜の方が好きで好きで。


 「なんか、うさぎみたい」

 「モグモグ…ん?」

 「うさぎみたいで、かわいい」

 「そーお?」


 とりあえず、葉っぱ食べられるって幸せだよね!



 朝ご飯を食べきり、お父さんを見送った後、私はまたテレビを見ていた。


 そしたら、私の地元が出たのだ!


 『00県〇〇市の、♯♯山では、お正月の賑わいを見せています!初日の出を見たという方もいて、とても空気がきれいで、気持ちいいです!皆さんも是非いらしてくださいね!』


 そんなことを言っていた気がする。


 ♯♯山なんてなんもないでしょー、と思いながらも、映ったのがちょっと嬉しかった。


 そのあとはお昼ご飯も食べて、一応冬休みの宿題もやって、夕方になった。


 「あき、ちょっと出しそびれた年賀状出しにに行ってくれない?」

 「あーいいよー」


 そして、さっむい中、郵便局までひとっ走りー。


 郵便局は、夕方ということもあり、空いていた。


 帰り道、公園を覗くと、香華がいた。


 「あ、あきちゃーん。あけましておめでとーう!」

 「香華!こちらこそよろしくね!」

 「明日もよろしくね。ちなみに、みんな着物で行こうと思ってるんだけど、あきちゃんもどう?」

 「着物?う~ん、持ってたかなあ。わかった!きいてみる!」


 そうちょっと交わして、すぐ帰った。


 夜になってお父さんが帰ってくると。おせちを出した。


 『いただきま~す』

 「どう仕上がったかなあ。ん!おいしい!私の作ったなます!」

 「お!どれどれ・・・う~ん!これは美味いぞー!あき、すごい!」

 「あきは栗きんとんもほぼ作ってくれたもんねー。さ、他にもどんどんいろんなの食べて」

 「は~い。あ!のしどりも昆布巻きもおいしい!ありがとう!お母さん!」

 「まだまだ残ってるから、明日も食べてね」


 そして、おせちをたっくさん食べて、とっても満足になった。


 私にとっては、今年も良い元日だった!

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